3. 【年金額の改定】実施的な支給水準はマイナスな理由
2023年6月から年金の支給額は増えますが、実質的な支給水準はマイナスです。
2023年度の年金額は物価高により増額となったものの、マクロ経済スライドの調整により物価上昇率よりも少なくなりました。
これが、実質的な支給水準がマイナスといえる理由です。そのため、年金受給者の生活は去年よりも厳しいものとなるでしょう。
4. 老後の備えを早くから始めよう
70~79歳の年金受給額を確認しました。年金だけで、ゆとりのある老後を送ることができる世帯は比較的少ないです。そのため、豊かな老後を送るには公的年金以外の老後対策が必要です。
今は、NISAやiDeCoといった個人が資産形成をおこなうための制度が整っています。また、2024年からは新NISAが始まる予定のため、さらに長期的な資産形成をおこないやすいです。
資産運用は早く始めるほど効果を得やすいため、できるだけ早く老後対策を始めてお金に苦労しない老後を目指してみてください。
参考資料
苛原 寛