建売住宅は注文住宅とは異なり、完成した住宅を見学してから購入できることが大きなメリットといえます。

一方、一部の建売住宅は完成前から販売を開始していることがありますが、購入を検討する際には同じ仕様で建てられたモデルハウスを内覧できることが多いので、比較的完成後のイメージがつかみやすいといえます。

さらに注文住宅の坪単価の相場がおよそ60~70万円といわれているのに対して、建売住宅の坪単価の相場は50~60万円の幅におさまることが多いといわれています。

国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、分譲戸建住宅の購入資金は平均で4214万円、土地代を含めた注文住宅の資金は平均で5436万円でした。

したがって一般的には注文住宅よりも安価で購入できることが多く、入居できるまでの時間も短い傾向があります。

しかし実際に住んでみると不満を感じることもあり、購入する前に「もう少し良く検討すれば良かった」と後悔する方も決して少なくありません。

そこでこの記事では、新築建売住宅での「代表的な後悔ポイント」と後悔しないための「内見のポイント5選」を紹介します。

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建売住宅を購入して後悔しやすいポイント5つ

建売住宅を購入して後悔しやすいポイントには次のようなものがあります。

建売住宅で後悔しやすいポイント1. 住宅の基本性能が低い

建売住宅に実際に住んでみると、思ったよりも断熱性・気密性が低くて冷暖房費が嵩み、家計への負担が多くなったり、防音性・遮音性が低いために屋外の騒音が気になり、2階の生活音が1階に響いたりしてストレスを感じることがあります。

また中には耐震性の低い住宅もあるので、その場合には大きな地震が発生した際には倒壊してしまうことはないにしても、多額の修復費用がかかってしまいます。

これらの不具合は実際に住んでみないとわからないことが多いので、注意が必要です。

建売住宅で後悔しやすいポイント2. 住宅設備や内装・外装のグレードが低い

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建売住宅はリーズナブルな価格で販売されていることが多いので、住宅設備機器(キッチン、ユニットバス等)や内外装のグレードがあまり高くないことがほとんどです。

そのため屋根や外壁等のメンテナンス周期が短く、長い目で見ると修繕費用がかかってしまうことにもなりかねません。

したがって最新の機能が付いた住宅設備機器や耐久性の高い外装材を求めるのであれば、購入前に住宅の付帯設備や仕様などを念入りに調べておく必要があります。