4. 70歳代のひと月の年金受給額はいくら
次に、老後の生活を支えることとなる公的年金の受給額についてみていきます。
厚生労働省が公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代の年金受給額は以下のようになっています。
《国民(基礎)年金の平均年金月額(令和)3年度》
- 5万6368円
《厚生年金の平均年金月額(令和3年度)》
- 14万3965円
いまのシニアの方たちの平均年金受給額は、「国民年金」5万円代後半、「厚生年金」14万円~15万円です。ただし、厚生年金は、現役時代の加入期間や年収によって個人差が大きいため、あくまで参考程度に捉えておきましょう。
いずれにしても、年金だけで老後の生活費をカバーするのは非常に難しいと言わざるを得ませんね。
4. 年金だけに頼れない時代。老後資産は自分で作ろう!
70歳代に入ると健康面で想定外の事態に直面することは、誰しも起こりうることです。
その中で貯蓄がない、または少ないとなると不安も大きくなるでしょう。
いざ老後を迎えてからの対策は非常に難しく、いかに若いときから老後の生活を自分ごとだと考えて準備していくかが重要だといえます。
準備をし始めるのに早すぎるということはありません。
年金だけに頼らない資産作りのための第一歩を、まずは踏み出してみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」
- ジブラルタ生命保険株式会社「おひとりさまに関する調査2022」
- 厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
荻野 樹