注文住宅の具体的な減額案3つ

それでは実際にどのような減額案があるのでしょうか。

具体的な減額案を3つ紹介します。

1. 建物形状の変更

減額ポイント①建物の形状

Denphumi/shutterstock.com

平屋建てを2階建てに、また2階建ての場合は総2階にすることで、コストダウンが可能になります。

平屋建てを2階建てに変更すると基礎や柱などの構造部分及び屋根の面積を減らすことができ、総2階にすると外壁の面積や余分な柱の本数を減らすことができます。

またできるだけ正方形に近いシンプルな平面形状にすることによって、材料費ばかりでなく施工費の削減にもつながります。

2. 屋根形状の変更

減額ポイント②屋根の形状

Canetti/shutterstock.com

屋根の形状にはさまざまな種類がありますが、シンプルな切妻屋根または片流れ屋根にすることによって棟の数が少なくなり、材料費と施工費が削減できます。

3. 間取りの変更

減額ポイント③間取り図

Bayurov Alexander/shutterstock.com

間取りについては単純に床面積を減らすだけでなく、部屋の間仕切り壁を減らして費用を削減する方法があります。

間仕切りを減らすことで壁の下地材や仕上げ材、建具などを省くことができる以外にも、効率的な家事動線が確保しやすくなって、家庭内の自然な交流が生まれやすくなるメリットがあります。

よくある手法としては、2階に上がる階段を壁で仕切らずにリビング内に設けたり、子供が小さなうちは子供部屋の間仕切り壁を省いたりする方法です。

また本格的な和室をつくらずに洋室にすることでもコストダウンが可能になります。

その他では、窓の大きさや数、形状についても再検討してみると良いでしょう。

注文住宅「減額調整」のまとめ

注文住宅を建てる機会は、一生のうちに何度もあるものではありません。

予算も非常に大切な要素ですが、予算ばかり重視して安易にコストダウンしてしまうと後悔することにもなりかねません。

したがって予算超過してしまう場合には、慎重に減額調整を行うことが大切です。

参考資料

亀田 融