シングル世帯が増加の一途をたどり、ソロ社会化が加速する日本。さらにコロナ禍でコミュニケーションの形が変化し、人・社会とのつながりの悪化や孤独を実感する人が増えています。

一方こうした環境の中で、多くの人が今後「人と直接会うこと」を求めていると示すデータも。

こうした現代の特徴に合わせて、新しい住居の形として注目されているのが「ソーシャルアパートメント」です。

多くの人にとってまだなじみのない「ソーシャルアパートメント」とは何か、シェアハウスとはどう違うのか、メリット・デメリットまで含めて解説します。

日本で加速するソロ社会化

まずはソロ社会化が加速している現状を示すさまざまなデータを見てみましょう。

全体の4割を占める単身世帯

グラフから分かる通り、単身世帯は年々増加しています。2000年から2020年にかけての増加率は1.64倍。2020年には全体の約4割を占めるまで増加し、一般世帯の中で圧倒的最多の家族類型となっています。

未婚割合の増加

男女ともに1990年以降増加傾向にある未婚割合。単身世帯が増加している要因の1つといえるでしょう。

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今後ますます増えると予想される単身世帯

増加率はゆるやかになるものの、2040年時点で39.3%に上ると予想されている単身世帯数。

未婚率が増加することで「夫婦と子供」の世帯や「3世代等」の世帯は減少し、今よりさらにソロ社会化が加速することになるでしょう。