2023年はWBCの影響も大きいのか、プロ野球の観客動員数が非常に伸びているとのこと。

そんなプロ野球選手たち。年俸はどれくらいなのか、とても気になるところです。

スター選手は年収1億円を超え、まさに富裕層が集まる集団と言っても過言ではないのです。スポーツ選手のように短期間で大きく稼いで富裕層になった人たちもいますが、しっかりと資産を積み上げて富裕層になった方もたくさんいます。

富裕層といえば豪快な暮らしをする印象があるかもしれません。しかし、その一方で、「使うところは使い、使わないところは徹底して使わない」と決め、質素な暮らしに満足する富裕層がたくさんいるのです。

そこで今回は、富裕層の方が自然に行っているお金の貯まる行動について、富裕層の特徴とともにお伝えしていきます。

1.【富裕層】資産1億円以上の資産家はどのくらいいるのか

まずは日本の富裕層はどれくらいいるのかを確認していきます。

2023年3月1日に公表された野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」では、世帯の純金融資産保有額1億円以上5億円未満を「富裕層」と定義しています。

1.1 富裕層の資産規模と世帯数の推移

上記の野村総合研究所の資料によると、純金融資産保有額が1億円以上5億円未満の「富裕層」と5億円以上の「超富裕層」をあわせると148万5000世帯です。全世帯(5414万4000世帯)のうち富裕層・超富裕層は約2.7%と、ほんのひと握りであることがわかりました。

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

  •     超富裕層(5億円以上):9万世帯
  •     富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯
  •     準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯
  •     アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯
  •     マス層(3000万円未満):4213万2000世帯

同資料によると、2013年以降、富裕層、超富裕層の世帯数が増加しています。

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

【2013年→2021年】

  • 超富裕層:5万4000世帯→9万世帯
  • 富裕層:95万3000世帯→149万5000世帯

安倍政権の経済政策である「アベノミクス」がはじまった2013年以降、富裕層の資産規模や世帯数は増加を続けているのが見てとれます。その理由として挙げられるのが、株式などの資産価格の上昇です。富裕層の方たちが資産運用を積極的に行っていることも読み取ることができました。

「資産運用できるほどお金があるからだろう」と思うかもしれません。しかし、冒頭でも触れたように富裕層の多くが、実は「節約家」の一面をもっており、普段から非常にメリハリのあるお金の使い方をしています。