毎年7月に発表される路線価。

2022年の路線価は2021年に比べて改善傾向でした。

また2022年は、事業用や居住用などの各用途、各地域で地価の上昇や下落が見られた年といえます。

2023年の路線価も、各地域の路線価の状況が気になるところです。

路線価のデータは、土地価格の相場や価値を知るために役に立ちます。

今後、マイホーム建築のための土地の購入価格や、相続税の金額が気になる方も多いでしょう。

そこでこの記事では、東京の2023年の路線価の水準や、路線価価格の推移を詳しく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

※編集部注:外部配信先では【図1】などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

路線価ってなに?

テレビのニュースなどで「路線価」という言葉を耳にしたことがある方は多いかもしれません。

路線価を分かりやすく説明すると「道路に面した土地の価格」のことです。

国税庁が毎年7月くらいに公表するもので、道路に面した1㎡あたりの土地価格になります。

主に、相続税や贈与税、固定資産税を計算するときにも利用されています。

路線価の見方は意外と簡単

Francesco Scatena/shutterstock.com

「路線価図の見方って難しそう…」と不安になっている方も多いでしょう。

しかし意外に、路線価図の見方は簡単です。

まずはアルファベットについて解説します。

【図1】に記載があるとおり、「借地権割合」が各割合の数字ごとにアルファベットで記されています。

誰かから借りている土地の価格を出すときに「借地権割合」を参考に計算するやり方です。

例えば、図2の「275C」の場合は、借地権割合が70%になります。

さらに、示してある数字が路線価の価格です。

1㎡あたりの価格を1000円単位で表しているので、図2の「275C」の場合、1㎡あたりの路線価は「27万5000円」になります。

借地を除けば、「記してある数字に1000円を乗じるだけ」なので、意外と簡単に知ることが可能です。

【図1】

出所:国税庁「令和4年分財産評価基準を見る」

図2

出所:国税庁「令和4年分財産評価基準を見る」