川田将雅騎手の「呼びかけ」が影響?

誘導馬の動画が話題になったのは、JRAのトップジョッキー・川田将雅騎手の「とある呼びかけ」が影響しています。

G1・オークスの共同記者会見でファンファーレ後の歓声について、「ゲート入りをして、最後の馬が入るときにもう一度盛り上がる形になっているのですが、以前であればゲートが開くまで我慢していただいていたところです」「ゲートが開くまではもう少し、あと2秒ほど声援を我慢していただいて、ゲートが開いてから全力で盛り上がってもらえればと願っていますので…」と話しました。

オークスは若い3歳牝馬のレース。スタート地点がスタンド前ということもあって、歓声や拍手で興奮することも十分に考えられます。

この発言は競馬ファンの間で話題になるだけでなく、レース当日にも「ゲートが開くまでは、ご静粛にお願いいたします」と競馬場内でアナウンスされました。

今回投稿された動画を見るに、川田騎手の呼びかけが大げさでないことが分かります。何気ない拍手や歓声によって、大きな事故につながる可能性があるのです。

競馬場では競走馬への配慮を忘れない

2023年5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」になったことで、競馬場にも多くの観客が来場。

観客の歓声や拍手がコロナ禍前の状態に戻ってきました。

普段から訓練され歓声や拍手に慣れている誘導馬ですら、驚くことがあります。競馬場に足を運んだ際は、競走馬への配慮を忘れないことがファンとしての務めと言えるかもしれません。

小野田 裕太