株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、選挙相場の勢いをかろうじて維持

2017年9月20日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,310円(+11円、+0.1%) 3日続伸
  • TOPIX 1,667.9(+0.04、+0.00%) かろうじて3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,059.9(▲5.3、▲0.5%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:854、値下がり銘柄数:1,051、変わらず:123
  • 値上がり業種数:18、値下がり業種数:15
  • 年初来高値更新銘柄数:197、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は17億5,657万株、売買代金は2兆7,747億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日の大幅上昇の余韻が残る中、利益確定売りが出た一方で、大型株を中心に買い意欲も強かったようです。売買代金は前日より減少したものの、相応の水準を維持しました。

そのような中、日経平均株価は終日、前日終値を挟んだ攻防が続きました。1日の値幅(高値と安値の差)は約68円に止まりましたが、後場の開始直後には唐突に一時+39円高(年初来高値を更新)となる場面が見られるなど、やや荒い値動きがありました。結局、大引けにかけて上昇し、3日続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで、こちらも取引時間中に年初来高値更新となりました。ただ、終値はほぼ横ばいに止まっています。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反落、売買代金は10日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,016万株、売買代金は697億円となり、いずれも前日よりわずかに減少しました。売買代金は10日連続の1,000億円割れになるなど、大型株市場とは違って商いの水準は低いままですが、下値を拾う動きも徐々に出始めているようです。

ただ、総合指数は3日ぶりの反落となりました。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような新たな物色テーマの登場が待たれます。

任天堂が連日の急騰で高値更新、トヨタ自動車など自動車株の一角が売られる

個別銘柄では、主力大型株に利益確定売りが出る中、ソフトバンクグループ(9984)が急騰し、日東電工(6988)や電通(4324)も大幅高となりました。

また、任天堂(7974)が連日の急騰で年初来高値を更新し、パナソニック(6752)やキーエンス(6861)も値を上げて高値更新となっています。

その他では、ドンキホーテホールディングス(7532)やニトリホールディングス(9843)など小売株の一角が大幅上昇となったことが目を引きました。

一方、コナミホールディングス(9766)やトレンドマイクロ(4704)が大幅安となり、資生堂(4911)は連日の大幅安で引けました。また、トヨタ自動車(7203)や三菱自動車(7211)など自動車株の一角が反落し、小売株では良品計画(7453)が大幅安となっています。

なお、半導体事業の売却先決定が報じられた東証2部の東芝(6502)は、乱高下の末に前日比変わらずで引けました。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)がストップ高となった直後から利益確定売りに押され、最後は大急落して引けました。また、キャリアインデックス(6538)やサイバーステップ(3810)が大幅安となり、串カツ田中(3547)も大幅反落となっています。

青山 諭志