折角の休日を楽しみたいのに、身体が疲れ切って動けない――。誰しもが経験したことがありそうなそんな体験を綴った漫画がTwitterに投稿され、注目を集めています。

投稿したのは、漫画ツイートを多数投稿されている「@yohsuken」さんです。

当ツイートには2023年6月1日時点で1万7000件を超えるいいねが集まり、「わかる。だから何もしない休日を必ず作るようにしている」といったコメントが寄せられるなど話題となっています。

※ツイートの画像は【写真3枚】をご参照ください。
※今回ご紹介するツイートは、投稿者様の掲載許可を頂いております。

「あっ無理だコレ…」休日を描いた漫画が話題に

「『くやしい休日』の話」というコメントとともに投稿されたのは、1ページの漫画でした。

ある休日の朝に目覚めた女性。漫画は久しぶりの休日に女性がしたいことを列挙するところから始まります。

「ショッピング行こう」「映画も」「積んでる読書も」など、普段仕事に追われてなかなかできていない事柄が思い浮かんで、ワクワクする女性…かと思いきや、どうも様子がおかしいようです。

出所:@yohsuken


 

出所:@yohsuken

いろいろとやりたいことを頭で列挙してみても、身体は疲れ切っていて動くことすらつらい状況。ひたすら寝かせてほしい――そんな身体からの悲痛な訴えをどうすることもできず、休むことしかできない状況にただただ悔しさを感じてしまいます。

「…こんなくやしい休日は何度目だろうか…」

この一言が胸に響きます。一体、普段何のために一生懸命働いているのか――。胸に手を当てて改めて考えてみたくなりますね。

今回のエピソードには多数のいいねに加え、リプライ欄には、

「わかる……休みのあるあるだ」
「年をとったら外にでる行動は1行動分しかとれなくなりました...(買い物にいったらそれで終わり)」
「こういう過労で駄目になる寸前の人はゴロゴロいる そんな世の中にしたままでいけない 少しでも改善する方向へ進みたい…」
「これになったら仕事の辞め時らしいですね」

など、投稿に共感した人たちからの感想が数多く寄せられました。

投稿主さん「『読んだ人の心に永く遺る』ものを」

ツイートの投稿主さんにお話をうかがいました。

――「@yohsuken」さんが漫画制作をされるうえで大切にされている世界観やテーマについてご教示ください。

以前から当方のホラー漫画は「お持ち帰りホラー」と呼ばれ、「読んだ人の心に永く遺る」ものを、ともすれば売り上げより重視しています。

そういう意味で、「刺さる」ものになれば幸いと思い、刺激的な作品を志しています。

――「@yohsuken」さんがネタを思いつかれるうえで日々意識していることや心がけていることがありましたらご教示ください。

「自身が言いたいこと」よりも「誰かが言ってほしいだろうけど、言えないこと」や「誰かが望んでいるかもしれない言葉」を意識しています。

なので意識的にはマッサージ師のような「ツボを探して押す」に似た感覚を意識しています。

――SNSで頻繁に投稿が話題になることについてご感想や今後の抱負をご教示ください。

多くの反響をいただけることは非常にありがたいことで、上記のようなサービス精神がひとりよがりな空振りでないことに安堵もします。

今後も「100年後にも語り草になる」遺る漫画を描き続けられるよう頑張ります。

――その他、記事の読者の方にアピールしたいポイントがございましたらご教示ください。

Twitter始めインスタやSNSでの発信もしていますが、本業は商業漫画家で、今も7つの連載を手掛けております。

よろしければそちらでもめくるめく刺激的な作品をお楽しみください!

ツイートとあわせて漫画作品をチェック!

Twitterで注目を浴びている、漫画「『くやしい休日』の話」をご紹介しました。

「@yohsuken」さんのTwitterでは今回ご紹介した漫画のほかにも漫画ツイートを多数投稿されています。

なお、ホラー漫画家として活動している「@yohsuken」さんは、5月12日にはホラー×風刺×論破をかけ合わせたユニークな最新作『悪魔の論破』(小学館)の単行本第一巻を発売しています。

小学館の漫画サイト「やわらかスピリッツ」でも連載中なので、気になる人はそちらもあわせてチェックしてみてください。

参考資料


 

中沢 新