株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は日本郵船(9101)に視点をあて、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。

なお、日本郵船は2022年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っているため、今回は株式分割後としてのシミュレーションを行います。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

 日本郵船(9101)の配当金のリターンはいくらか

日本郵船の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当と、2023年3月期の期末配当」の計2回を受け取ることができます。

出所:日本郵船株式会社「2023年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  •     株式の取得日:2022年7月28日 
  •     株式の取得価格:3460円(取得日の終値)
  •     2023年3月期・中間配当:350円※
  •     2023年3月期・期末配当(会社予想):170円
  •     100株ベースの配当金のリターン:5万2000円

※日本郵船は2022年10月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っているため、今回は株式分割後で調整

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

日本郵船(9101)の株主優待のリターンはいくらか

日本郵船は決算期(3月31日)現在、100株以上保有する方に向けて、飛鳥クルーズの優待割引券を提供しています。

株数に応じて、「決算期後の7月1日より翌年9月30日までのクルーズ」で「優待割引券1枚につき1クルーズ1名様10%の割引」が利用できます。

  •     100株以上 1500株未満:3枚
  •     1500株以上 3000株未満:6枚
  •     3000株以上:10枚

今回は試算のために2023年8月1日出港の「サマークルーズ」で客室タイプ「K:ステート」を利用する場合を考えると13万6000円となり、概算で1枚1万3600円の経済価値と想定します。

そのため、優待のリターンは4万800円です。