日本証券業協会の「NISA口座開設・利用状況調査結果 (2022年12月31日現在)について」によれば、2022年末の証券会社のNISA総口座数は1179万口座となっており、2021年末と比較して6.4%増加しました。
そのうち一般NISAは684万口座、つみたてNISAは495万口座でした。
2024年には現行のNISAが大幅に制度が変わり、機能が拡充される予定です。
いまNISAを利用している人と、これからはじめる予定の人に向けて、新NISA制度や口座はどうなるのか確認します。また、積立投資のシミュレーションもご紹介しますのでみていきましょう。
2024年からの「新NISA」制度を解説。つみたて投資枠と成長投資枠は併用可へ
まずは2024年から開始される新NISAの概要を確認しましょう。
新NISA「成長投資枠」
- 年間投資上限額:240万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:上場株式・投資信託など
新NISA「つみたて投資枠」
- 年間投資上限額:120万円
- 非課税保有期間:無期限
- 投資対象商品:投資信託やETF
非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能
従来のつみたてNISAが「つみたて成長枠」、一般NISAが「成長投資枠」となり、「つみたて成長枠」と「成長投資枠」の併用が可能になります。
また年間投資枠が拡大され、非課税保有期間に制限がなくなり、長期間かけての資産形成が可能となる予定です。
なお、現行の一般NISAとつみたてNISAは、2023年末で買付終了となりますが、非課税口座内にある商品については、新しい制度の非課税限度額の外枠で現行の取扱いを継続されます。
【新規開設・既存口座別】2024年からの新NISAで手続きは必要?
では、実際に新NISAを利用するにはどうすればよいのでしょうか。新規開設の方と、現行のNISA口座を開設している人にわけて、日本証券業協会の「2024年から NISA制度が変わります!」を参考にご紹介します。
新NISA口座の手続き1.はじめてNISA口座を開設する
はじめてNISA口座を開設する場合には、以下の2つの方法があります。
- 2024年に新NISAがはじまってから口座開設する
- 2023年中に現行のNISA口座を開設する。そのまま2024年には新NISA口座が自動開設される(手続き不要)
今年から口座開設をおこなうと、2024年1月からスムーズに新NISAが利用できるでしょう。
新NISA口座の手続き3.既にNISA口座を保有している
すでにNISA口座を保有している場合、NISA口座を開設している証券会社等で、2024年1月に新NISAの口座が自動的に開設されます。特別な手続きはいりません。