2023年5月8日、外務省は新型コロナウイルスにかかる感染症危険情報について、世界の感染状況が改善していると判断し、全世界に発出していた「レベル1(十分注意してください)」を解除しました。
このニュースを受けて、「この夏こそは海外旅行に行きたい!」と思っている方も増えているのではないでしょうか。
今回は日本人に人気の旅行先・スペインの渡航情報をまとめましたので、気になる方はチェックしてみてください。
【スペインの渡航情報】スペイン入国
スペインへの観光目的の入国は、90日間以内であれば査証(ビザ)は不要です。パスポートのみでOKですが、有効期限がスペイン出国予定日より90日以上あることを確認してください。
2022年10月21日、スペイン政府は、EU及びシェンゲン領域外からの外国人入国者に対する水際対策を終了しました。これにより、入国時に必要だった新型コロナウイルスのワクチン接種証明書や陰性証明書の提示は不要となります。
新型コロナウイルス以外の突然の事故や病気に備えるためにも、海外旅行保険の加入を強くおすすめします。旅先の安全情報を収集するため、外務省の「たびレジ」に登録しておきましょう。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須(出国時に90日以上)
- 査証(ビザ):不要(滞在期間90日まで)
- 航空券:必須
- ワクチン接種証明書:不要
- 陰性証明書:不要
- 海外旅行保険:推奨
- たびレジ:推奨
【スペインの渡航情報】スペイン滞在中
2023年5月31日現在、スペインでは入国後のPCR検査や隔離を行っていません。マスクの着用は、スペイン国内の医療機関や薬局において、6歳以上の者に義務付けられています。
スペインで発熱、咳、呼吸困難などの呼吸器系の症状が発生した場合はホテルで待機します。他者との距離を1メートル以上保って濃厚接触を避けるとともに、医療機関に連絡して診断を求めてください。
滞在情報
- 入国後のPCR検査:不要
- 入国後の隔離:なし
- マスク着用:医療機関や薬局で6歳以上の者は着用
- 陽性になった場合:ホテルで待機して医療機関に連絡
【スペインの渡航情報】日本入国時
2023年4月29日以降、日本入国時に「出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書」および「ワクチンの接種証明書(3回)」の提出は不要となりました。
空港の検査で陽性反応が出た場合は、指定の宿泊療養施設などで療養する必要がありましたが、2023年5月8日以降は、新たな感染症の流入を防ぐ対策として「感染症ゲノムサーベイランス」を開始。
成田や羽田などの主要空港において、発熱・咳などの有症状者に対し、任意でゲノム解析を実施しています。ただし、この解析で陽性になったとしても、隔離措置や公共交通機関の使用制限などはありません。
また、「Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス)」に登録しておくと、混雑しがちな入国審査や税関申告を、ウェブ上でスムーズに行うことができます。
必要書類・推奨サービス
- パスポート:必須
- 航空券:必須
- 出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書:不要
- ワクチンの接種証明書(3回):不要
- Visit Japan Web(入国手続きオンラインサービス):推奨
【スペインの渡航情報】コロナ前とほぼ同様の条件に
今回は、スペインの渡航情報や必要書類などについてご紹介しました。2023年5月31日現在は、コロナ前とほぼ同様の条件で渡航できるようになったため、スペインへ行くハードルがだいぶ下がったのではないでしょうか。
なお、渡航情報は予告なく日々更新されるため、記事の内容が変わることがあります。最新の情報につきましては、公式のウェブサイトなどで必ずご確認ください。
参考情報
- 外務省「海外安全ホームページ」
- 厚生労働省「水際対策」
- 在スペイン日本国大使館「新型コロナウイルス感染症関連情報」
- 在バルセロナ日本国総領事館「新型コロナウイルス感染症に関する最新情報リンク集」
- デジタル庁「入国手続きオンラインサービス(Visit Japan Web)」
成瀬 亜希子