3. KDDIは2023年3月期通期決算で増収増益を達成

2023年5月に発表された2023年3月期通期決算では、燃料高騰や通信障害といった逆風要因を跳ね返して増収増益に転換。

売上高が5兆6718億円(前年5兆4467億円)、営業利益が1兆757億円(同1兆606億円)と、特に営業利益を増益とした点はポジティブに評価されたと思われます。

また、内訳を見てもKDDIが注力事業としていた金融事業において前年比+85.6%の360億円の営業利益をあげるなど、同社の経営戦略が機能している様子がうかがえたことも好感されたと考えられるでしょう。

4.【KDDI】配当は安定的な増配を継続、株主優待はカタログギフト

最後にKDDIの配当金と株主優待を確認します。

KDDIは2002年度から20期連続の増配を実現しています。2023年度は年間で140円の予想を出しており、2022年度の135円からの増配を継続できる見込みです。

出所:KDDI株式会社「配当情報」

年間140円と2023年5月26日終値4289円を前提とすると、配当利回りは3.26%となります。

カタログギフトの付与条件のイメージ

出所:KDDI「株主優待制度」

また、株主優待としてカタログギフトを受け取れます。毎年3月31日の保有株数と年数で判断されて、最大で1万円相当のギフトがもらえます。また、子どもを貧困から守るNPOや新興国支援のために寄付することも可能です。

参考資料 

宮野 茉莉子