2022年にフルモデルチェンジして新型となったトヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、ミニバンの魅力である便利なスライドドアや3列シート、そして広いラゲージスペースを兼ね備えたファミリーカーとして人気があります。
また、日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位 2023年 」による販売台数でも月間約1万台から1万4000台を売り上げ、登録乗用車のトップ5の常連となっています。ちなみに2023年4月は3位でした。
本記事では、新型シエンタのハイブリッド車とガソリン車、そして2WDと4WD(E-Four)の燃費の違い、グレード別の価格、他車との比較などついて詳しく紹介していきます。
また、シエンタは最近流行の車中泊に向いているか、中古車相場はどうかなどをあわせて説明しているので、「新型シエンタ」の購入を検討している方は参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新型シエンタの燃費とは?WLTCモードの燃費比較表
車体サイズが大きいミニバンは燃費がよくないと思われています。これはファミリーカーとして利用する上でネックとなります。ファミリーカーの条件として燃費は欠かせない一つだからです。
しかし、トヨタコンパクトミニバンである新型シエンタなら、ガソリン車でもWLTCモード18.3km/Lから、ハイブリッド車なら最高28.8km/Lと非常に低燃費となっています。
シエンタWLTCモード燃費比較表
グレードや2WD、E-Fourなどの設定により燃費は異なりますので表をご覧ください。
【新型シエンタ】仕様やグレードによる燃費
新型シエンタの燃費について詳しく解説します。
新型シエンタのハイブリッドシステムによる1.5Lハイブリッドシステムは優れた燃費性能であり、また1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)を搭載する1.5Lガソリン車は小型・軽量化を追求し、実用域での軽快感とクラストップレベルの低燃費を高次元で両立させています。
ハイブリッド車vsガソリン1.5L車
燃費に関してはハイブリッド車がガソリン1.5L車を圧倒しています。ハイブリッド車の28.8km/Lという燃費は軽自動車に近くなっています。特にWLTC郊外モード燃費では30.7km/Lという低燃費を実現しています。
対してガソリン1.5L車も高速道路モードにおいて20.5km/Lと、ミニバンとしては優秀な燃費であることがわかります。
新型シエンタ5人乗り[X]WLTCモード燃料消費率
ちなみに、トヨタがグループ会社のダイハツからOEM供給されている、軽自動車のピクシスエポックのWLTCモード燃費は25.0km/Lです。
その他グレードと駆動方式による燃費の差
また、ハイブリッド車ガソリン1.5L車ともに、5人乗りと7人乗りの燃費の差が非常に少ないことがわかります。これは5人乗りと7人乗りの車重の差が約30㎏に押さえられているからでしょう。グレード間の燃費の差もほとんど見受けられません。
さらにハイブリッド車では2WDとE-Fourの燃費の差も、小型軽量化された電気式4WDシステムのE-Fourによるものです。
ハイブリッド車の方が燃費が良いことは理解できたと思いますが、車両価格ではどうでしょうか。