投信1編集部によるこの記事の注目点
- マンションの資産性は立地などで大きく変わります。マンションサプリでは今回、中古マンション相場サイト「マンションマーケット」に掲載されている、品川区にある地上階数20階以上の中古分譲マンション(タワーマンション)を対象に2016年8月から2017年8月の1年間における価格上昇率を調査しました。
- その結果、1年前に行った同様の調査とは、そのランキングが大きく変化。昨年の調査で価格上昇率トップ10にランクインしたマンションの多くは、直近1年間の価格上昇率がマイナスとなったこともわかっています。
- 一方、価格上昇率がマイナスに転じランキング外となったマンションも、その下落率は小さかったことが明らかになりました。すべてに該当するとは言い切れないものの、品川区におけるタワーマンションの資産性の高さが浮き彫りになった格好です。
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品川区に存在するタワーマンションを対象に、2015年8月~2016年8月の価格上昇率を調査した記事「【品川区】タワーマンション価格上昇率ランキングベスト10」。その後1年経過した2017年8月、マンションサプリでは同じく品川区のタワーマンションを対象に、2016年8月から2017年8月の1年間の価格上昇率を調査しました。
※調査概要
- 調査対象エリアは品川区
- 対象は「マンションマーケット」に掲載されている、地上階数20階以上の中古分譲マンション
- 上昇率は2016年8月と2017年8月の平均㎡単価を比較し算出
- データは2017年9月5日時点のものです
- 1㎡=約0.3坪
第10位 プラウドタワー東五反田
<平米単価の推移>
2016年8月時点:110.4万円(坪単価:365.1万)
2017年8月時点:112.6万円(坪単価:372.2万)
<上昇率>
102.0%
第10位は「プラウドタワー東五反田」。推移グラフをみると、この1年間はとても堅調な価格推移をたどっていることが読み取れます。上昇率も102.0%と、前年と同程度の価格水準となっており、安定感が感じられます。
第9位 シーフォートタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:47.4万円(坪単価:156.9万)
2017年8月時点:50.0万円(坪単価:165.3万)
<上昇率>
105.4%
第9位は「シーフォートタワー」。㎡単価は東京都の平均を下回る比較的低額な値ではあるものの、価格を維持した推移となっています。2017年4月、にわかに価格が上昇し、その後も大きく価格を落とすことなくキープしています。
第8位 パークシティ大崎ザタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:125.9万円(坪単価:416.5万)
2017年8月時点:133.1万円(坪単価:440.1万)
<上昇率>
105.7%
第8位は「パークシティ大崎ザタワー」。2017年8月の平均㎡単価は130万円をこえ、本ランキングの10マンションの中で最も高額なマンションです。わずかに価格の上下はあったものの、1年を通して120万円/㎡を下回ることはなく、高水準の価格を維持しています。
第7位 ジェイタワー西大井
<平米単価の推移>
2016年8月時点:82.2万円(坪単価:271.7万)
2017年8月時点:87.1万円(坪単価:288.1万)
<上昇率>
106.0%
第7位は「ジェイタワー西大井」。2016年8月から9月にかけて価格が下落し、一時的に70万円台/㎡になりましたが、10月には85万円/㎡を上回る回復を見せました。その後、変動はありつつも順調な価格推移を見せ、2017年5月以降は87万円台/㎡を維持しています。
第6位 グリーンプリズムタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:72.2万円(坪単価:238.7万)
2017年8月時点:76.9万円(坪単価:254.3万)
<上昇率>
106.5%
第6位は「グリーンプリズムタワー」。価格推移グラフをみると、2016年秋頃から下落基調にあった本マンションですが、2017年2月から3月にかけて価格を急上昇させ、過去最高額の79.7万円/㎡を記録しました。急上昇後すぐ価格は落ち着き、現在は76万円/㎡前後で安定した動きが見受けられます。
第5位 パークタワーグランスカイ
<平米単価の推移>
2016年8月時点:111.1万円(坪単価:367.4万)
2017年8月時点:118.8万円(坪単価:393.0万)
<上昇率>
107.0%
第5位は「パークタワーグランスカイ」。1年間の価格推移グラフをみると、ほぼ横ばいで推移しており堅調な動きが見受けられます。2017年4月に年間最高額の121万円/㎡を記録しましたが、9月時点においても120.9万円/㎡と最高額とほぼ同額の高い価格水準を記録しています。
第4位 ライオンズタワー目黒川
<平米単価の推移>
2016年8月時点:103.6万円(坪単価:342.6万)
2017年8月時点:111.4万円(坪単価:368.3万)
<上昇率>
107.5%
第4位は「ライオンズタワー目黒川」。価格推移グラフをみると、本マンションも見事な価格のキープ力が見受けられ、とても安定感のあるグラフになっています。この1年間は価格を落とさず、2017年9月現在に至るまで少しずつ価格を上昇させ続けています。100万円/㎡を超える高水準な価格帯のマンションですが、今後どこまで価格を伸ばすことができるのか注目したいマンションと言えるでしょう。
第3位 ラグナタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:68.7万円(坪単価:227.3万)
2017年8月時点:74.3万円(坪単価:245.6万)
<上昇率>
108.1%
第3位の「ラグナタワー」。2016年末に東京都の平均㎡単価を下回ったラグナタワー。過去6年間の中でも最も低い価格となりましたが、一時的な不調を乗り越え、見事第3位の上昇率を記録しました。しかし大きな下落を記録しただけに、今後の価格動向も注意したいマンションと言えるでしょう。
第2位 ドレッセ目黒インプレスタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:87.9万円(坪単価:290.8万)
2017年8月時点:99.6万円(坪単価:329.5万)
<上昇率>
113.3%
第2位は「ドレッセ目黒インプレスタワー」。1年間のうち、前半の価格は横ばいを続けていましたが、2017年3月以降、順調に価格を上昇させています。3月時点と8月時点を比較すると、プラス10万円/㎡以上の大きな飛躍を見せましたが、その後も大きく価格を落とすことなく堅調な推移が見受けられます。9月以降も期待の高まるマンションと言えるでしょう。
第1位 ゲートシティ大崎サウスパークタワー
<平米単価の推移>
2016年8月時点:74.0万円(坪単価:244.9万)
2017年8月時点:94.4万円(坪単価:312.1万)
<上昇率>
127.5%
第1位は「ゲートシティ大崎サウスパークタワー」で上昇率127.5%。第2位の上昇率を10ポイント以上上回る、圧倒的に高い上昇率を記録しました。しかしこの1年間の価格推移は上下差が大きく、決して安定した価格推移とは言い難い様子がうかがえます。2017年5月から8月に至るまでは順調に価格を伸ばしていますが、9月現在は少し下落しつつあるようです。今後の価格動向に注目したいマンションと言えるでしょう。
まとめ
1年前の価格上昇率ランキングとは大きくラインナップを変えた本ランキング。前回のランキング結果と同様に、トップ10にランクインしたマンションは「ライオンズタワー目黒」と「ジェイタワー西大井」の2マンションのみという結果に。前回トップ10にランクインしていた他の8マンションは、残念ながら直近1年間の価格上昇率はマイナスとなりました。とはいえ、マイナス1%に満たない下落率のマンションが多く、資産性の高さが感じられます。
本ランキングのトップ10マンションは、横ばいの価格推移をたどったグラフが目立ちました。9月以降の本格的な不動産取引シーズンを前に、今後の価格動向を注意深くチェックしておくと良いかもしれませんね。
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いかがでしたか? この調査以外にも「マンションサプリ」ではマンションに関する役立つ情報をお届けしています。マンションに住んでいる、または住むことを検討しているという方はぜひ参考にしてみてください。
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