彩りにあふれる花のなかから、あえて白い花だけを選んで植えたホワイトガーデン。
白い花と緑の葉というシンプルなカラーコーディネートがオシャレで、初夏の庭に最適です。
今回は白を基調としたホワイトガーデンを作るコツや、オススメの品種を紹介します。
ホワイトガーデンをオシャレに見せる【4つのコツ】
【おしゃれに見せるコツ1】草丈や花姿が異なる品種を選ぶ
白い花だけ集めた庭は、シンプルなだけにやや単調になりがち。できるだけ立体的に見せる工夫が必要です。背丈が低い植物と高い植物、大輪の花と小花など、特徴の異なる品種を組み合わせましょう。
目線が縦横に動くことで空間の広がりを感じさせ、庭に奥行きを与えます。存在感のある花を主役として植えるとフォーカルポイントとなり、風景にメリハリが出るでしょう。
【おしゃれに見せるコツ2】一年草と多年草を組み合わせる
花の開花時期や植物の生育サイクルをよくチェックすることも大切。満開時期が同じ品種ばかりだと、あっという間にピークが終わって、あとは緑の葉だけになってしまうことも。
手間をかけずに長い間花を楽しめるように、開花時期の長い一年草と、植えっぱなしで毎年同じ時期に花が咲く多年草を組み合わせるのも効果的です。
【おしゃれに見せるコツ3】葉の色や形が異なる花をコーディネートする
花色を白一色でシンプルにする代わりに、葉の色や形の違いでレイアウトするのもオススメです。銅葉やシルバーリーフ、白い斑入りなど、さまざまな葉色をコーディネートしましょう。
シルバーリーフのなかには黄色など白以外の花が咲く品種もあります。ホワイトガーデンのイメージが崩れる場合は、開花前にツボミを切り取るのもひとつの方法です。
【おしゃれに見せるコツ4】こまめに花ガラを摘み取る
ホワイトガーデンの醍醐味は、透き通るような純白の花が咲き乱れる風景。ただ白い花が咲き終わると、思いのほか枯れた色が目立ってしまうことも。
つねに真っ白な状態を保てるように、花がピークを終えたら早めに摘み取るのがオススメです。
ホワイトガーデンにオススメの草花8選
【オススメその1】アナベル
アジサイの仲間で北アメリカ原産のアナベル。梅雨時期から夏にかけて咲く大型の花がボリューミーで、ホワイトガーデンには欠かせません。
白い花はピークを過ぎると淡いグリーンに変化します。※参考価格:2000~3000円前後(5号ポット苗)
【オススメその2】ユリ
ユリは濃厚な香りと優美な花姿が魅力。日本の野山にも自生し、昔からよく親しまれてきました。清潔感のある花色が青空を背景にスッキリとよく映えます。
球根は植えっぱなしでも大丈夫です。※参考価格:200~400円前後(1球)
【オススメその3】アゲラタム
綿のようなフワフワした花が愛らしいアゲラタム。真夏の暑さにもよく耐え、春~秋まで長い期間開花します。本来は多年草ですが、寒さに弱いため一年草扱いに。
こぼれ種でも旺盛によく増えます。※参考価格:100~300円前後(3号ポット苗)
【オススメその4】クレオメ
クレオメは長いシベとチョウの羽のような花が軽やかな雰囲気。暑さに強く真夏の庭でも元気に花を咲かせます。
多湿にすると徒長するので、乾燥ぎみに育てましょう。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
【オススメその5】オルレア
レースで編んだように繊細な花が美しいオルレア。細い葉や茎が風に吹かれて揺れる様子がしなやかです。強健な性質でこぼれ種から旺盛に広がり過ぎることも。
増え過ぎたときは間引きしながら管理しましょう。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
【オススメその6】ニチニチソウ
ニチニチソウは1日限りの花を毎日咲かせることが名前の由来。5~10月にかけて途切れることなく開花します。強健な性質で世話の手間もかかりません。
コンパクトにまとまるので花壇の縁取りにもオススメです。※参考価格:100~300円前後(3号ポット苗)
【オススメその7】フロックス
桜に似た小花を密集させて咲くフロックス。一年草のほかに多年草もあり、草丈が高いものからほふくするタイプまでさまざま。
蒸れに弱いので梅雨時期は切り戻しておくと安心です。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
【オススメその8】ペンタス
ペンタスは星形の小さな小花がロマンチックな印象。葉には艶やかな光沢があり、クッキリと入る筋模様もキレイです。
多湿を嫌うので水の与え過ぎには気をつけましょう。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
夏にぴったり!涼しげなホワイトガーデン
真っ白の花が咲き乱れるホワイトガーデンは涼しげで、これから夏に向けてのシーズンにピッタリ。庭を吹き渡る風も爽やかで、一服の清涼剤のようです。
輝くような純白の花を集めた庭で、透明感のある美しさを満喫してみませんか。