最近の物価高で、生活コストは上昇しています。そのような中で、固定費を減らしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

ただし、車を保有する場合は駐車場代や車検などの固定費が発生し続けます。「自動車税」も、車の保有により毎年発生する固定費の一つです。

本記事では、排気量ごとの自動車税を解説します。2023年4月から始まった「eL-QR」を使った自動車税の納付方法についても紹介するので参考にしてみてください。

自動車税はいくらか排気量ごとに確認

まずは、自動車税を確認しましょう。自動車税は、車を所有する人が毎年支払う税金です。排気量によって自動車税の金額は異なります。

総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」によると、自家用車の排気量ごとの自動車税は以下のとおりです。

出所:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」

排気量ごとの自動車税

排気量:自動車税(新車登録が2019/9/30以前の場合)

  • 1000cc以下: 年間2万5000円(年間2万9500円)
  • 1000cc超1500cc以下: 年間3万500円(年間3万4500円)
  • 1500cc超2000cc以下: 年間3万6000円(年間3万9500円)
  • 2000cc超2500cc以下: 年間4万3500円(年間4万5000円)
  • 2500cc超3000cc以下: 年間5万円(年間5万1000円)
  • 3000cc超3500cc以下: 年間5万7000円(年間5万8000円)
  • 3500cc超4000cc以下: 年間6万5500円(年間6万6500円)
  • 4000cc超4500cc以下: 年間7万5500円(年間7万6500円)
  • 4500cc超6000cc以下: 年間8万7000円(年間8万8000円)
  • 6000cc超: 年間11万円(年間11万1000円)

車の排気量が増えるほど、自動車税は高くなります。また、新車登録が2019年10月1日以降の場合は、2019年9月30日以前に新車登録した車よりも自動車税が安いです。

自家用軽自動車にかかる自動車税は年間1万800円となっています。

出所:総務省「自動車税・軽自動車税種別割」

新車を購入する際は、自動車税も考慮するのも一つでしょう。

【自動車税の支払い】4月1日から開始「eL‐QR(地方税統一QRコード)」とは何か

2023年4月1日から、自動車税や固定資産税などの地方税の納付に「地方税統一QRコード(eL-QR)」が用いられています。

送られてくる納付書は以下のようなイメージです。

出所:総務省「地方税統一QRコード(eL-QR)の活用による地方税の電子納付について」

印字されたQRコードを読み取ることでさまざまな納付方法を利用できます。利用可能は納付方法は以下のとおりです。

  • 金融機関等での支払い
  • 地方税お支払いサイト

ークレジットカード
ーインターネットバンキング
ー口座振替
ーペイジー番号を発行してATMで納付

  • スマートフォン決済アプリ

クレジットカードやインターネットバンキングでの支払いに加えて、PayPayや楽天ペイといったスマートフォン決済アプリでの納付も可能です。

【自動車税の支払い】スマホ決済時の注意点3つ

「地方税統一QRコード(eL-QR)」により納付が便利になった自動車税ですが、注意点もあります。

注意点1.二重納付に気を付ける

納付方法の選択肢が多くなったことによる二重納付に気を付けてください。クレジットカードやスマートフォン決済アプリで支払い完了済みの納付書を、コンビニや金融機関で利用しないように注意しましょう。

注意点2.クレジットカード納付はシステム手数料がかかる

eL-QRを使えばクレジットカード納付も可能ですが、システム手数料がかかることに注意してください。

注意点3.納税証明書の発行まで時間がかかる

地方税お支払サイトやスマートフォン決済アプリで納付した場合、納付確認できるまでに自治体によって異なりますが時間がかかります。

納税証明書等の発行をお急ぎの方は他の支払い方法も含めて事前に確認しましょう。

期限を守って自動車税を納付しよう

自動車税はさまざまな方法で納税が可能となりますが、期限までの納税が必要であることに変わりはありません。

支払いが遅延した場合、延滞税が課される場合があります。早めに自動車税を納付するようにしましょう。

参考資料

苛原 寛