3. まとめ
今回は、厚生年金を「ひと月15万円超」受け取る人の割合を見たあと、厚生年金の計算方法についても整理しました。
単身シニア世帯の生活費の目安となる「ひと月15万円以上」の年金を受け取る男性は全体の64.2%に対し女性は9.3%と男女差が大きいことがわかりました。
老後に実際に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況により個人差が出るため、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分がどのくらい受給できそうかを把握しておく必要がありそうですね。
公的年金だけで余裕ある生活を送ることができる世帯は決して多数派ではないでしょう。老後に向けた資産づくりは早めのスタートがおすすめです。
銀行などの預貯金にプラスして、投資信託・株式などによる資産運用などを上手に組み合わせながら、効率よく貯蓄を増やしていきましょう。
節税メリットを意識して、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、つみたてNISA、個人年金保険などの活用を検討するのも一案です。
自分に合う資産づくりのスタイルを見つけ、豊かな老後生活に向けて準備していきましょう。
3.1 【ご参考】老齢年金にまつわるデータまとめ
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「保険料額表(令和2年9月分~)」
- 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」
足立 祐一