プックリとふくらんだ葉が愛らしいセダム。常緑なので1年中緑の葉を保ち、ほとんど手をかけなくても元気に育ちます。

横に伸びながら地面をおおうように広がる品種はグラウンドカバーに最適。今回はセダムの育て方や、グラウンドカバーにオススメの品種を紹介します。

多肉植物・セダムとは「植えっぱなしでも元気に育つ!」

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世界中の温帯~亜熱帯地域にかけて生息する多肉植物のセダム。肉厚の葉にはタップリ水分を蓄えているので乾燥に強く、砂漠や荒地などでも自生できます。

たくましい生命力を持っているので、植えっぱなしでも大丈夫。水やりの手間もかかりません。品種が豊富で葉の形や色合いも多種多様です。

日陰でも育つ品種もあり、植物を植えていない場所でグラウンドカバーとして利用することもできます。葉が密集して地面をおおうので、雑草対策としても効果的です。

多肉植物・セダムの育て方

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栽培環境

基本的にセダムは日光を好むので、日がよく当たる場所に植えるのがオススメです。なかには耐陰性があり、やや暗めの場所で育つものも。

葉がすき間なくぎっしり広がるので、できるだけ風通しのよい場所に植えましょう。真夏と真冬は生育をストップして休眠しますが、一般的に耐暑性や耐寒性もあります。

水やり

葉に水分を蓄えているので、多少水切れしても大丈夫。多湿になると根腐れを起こすことがあるので、水やりは控えめにしましょう。

葉に水がかかったまま強い日差しに照らされると葉焼けすることも。水やりするときはできるだけ株元に与えるとよいでしょう。

肥料

肥料はほとんど必要ありません。植え付けるときに元肥として緩効性化成肥料をすきこんでおけば、追肥しなくても元気に育ちます。

増やし方

セダムは肉厚の葉を使った葉挿しや、茎を切って挿す茎挿しで増やせます。また大きくなった株は株分けも可能。繁殖力が旺盛なので、簡単に増やせるのがうれしいところです。

なお、増やした株は庭の別の場所にも植えるなどして、あくまでも個人の範囲で楽しみましょう。

【多肉植物・セダム】グラウンドカバーにオススメのセダム7選!

メキシコマンネングサ

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メキシコマンネングサは道端などでもよく見かけるなじみ深いセダム。強健で常緑なので漢字で「万年草」と表記されます。

やや暗い半日陰でも育ち、耐寒性にも優れています。4~6月にかけて咲く黄色い小花が可憐です。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

マルバマンネングサ

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平べったく小さな丸い葉がキュートなマルバマンネングサ。自生地では山地の岩場にも生息しています。耐寒性や耐暑性が高く強健な性質。

6~7月にかけて星形の黄色い花が咲きます。秋になると黄緑から黄色へと変わる紅葉もキレイです。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)