1. 70歳代は人生のターニングポイント。健康寿命と健康寿命の差は?
厚生労働省「介護保険事業状況報告(令和5年1月)」の暫定値によると、要支援・要介護の身体状態に認定されている高齢者は男女計で約693万3000人いるとされています。
内訳をみると男性が219万9000人、女性が473万4000人ですから、女性にとって介護は男性の2倍、身近なものだといえるでしょう。
なかでも食事や排泄・入浴・立ち上がりなどに一部または全部の手助けが必要となる要介護2あたりからは、仕事を続けることはもちろん、気軽に外出というわけにもいきません。
日本では平均寿命と健康寿命(健康上、制限を受けずに生活できる期間)の差が問題となっていますね。厚生労働省の「健康寿命の令和元年値について」によると、何らかの介護・介助を受けている期間は男性で約8.7年。女性の場合約12年とも言われています。
人生最後の余暇をたのしみつつ長期にわたる介護費用に備えるとなれば、年金と貯蓄を上手に使う必要があります。
年金の不足をおぎなう貯蓄は多いに越したことはありませんが、一体70歳代までにどのくらいの貯蓄を蓄えられるものなのでしょうか。