野菜を育てるガーデニングとしての楽しみと、いつでも新鮮な野菜が収穫できる喜びを同時に味わえる家庭菜園。畑仕事の経験がない初心者でも簡単に始められます。
今回は初心者にもできる家庭菜園のコツや、今から植えると夏に収穫できる野菜のオススメ品種を紹介します。
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【初心者向けに解説】家庭菜園を楽しむ6つのコツ
1. 元気な苗を選ぶ
苗を購入する際は、できるだけ元気な苗を選ぶのがポイント。茎が太く徒長せずしっかりしているもの、根がよく張ってぐらつきがないもの、葉の緑が濃く黄色い葉が付いていないものがオススメです。
2. 土作りをする
野菜作りに向いている土壌は、「保水性」「排水性」「保肥性」「通気性」がよいことが条件です。有機質堆肥を土にすき込んで、微生物の住むフカフカの土にしましょう。
初心者は市販されている野菜専用の培養土を使うと簡単。野菜によって生育に適した土壌の酸度があるので、苦土石灰を用いた酸度調節も必要です。
3. 水は土が乾いたらタップリ与える
水がないと植物は育ちませんが、水のやり過ぎは病気を引き起こす原因になります。基本的に土の表面が乾いたら、鉢底から染み出るまでタップリと与えましょう。
夏は水切れを起こしやすいので注意が必要です。朝や夕方の涼しい時間帯に水やりしてください。
4. 肥料を与え過ぎない
大きく育ち実がたくさんできるようにと、肥料をどんどん与えるのは避けましょう。肥料焼けを起こしてしまい、かえって株を傷めることにもなりかねません。
あくまでも生育を補助するという意味で、適切な使用を心がけましょう。
5. 支柱を準備する
ツルを伸ばして育つ野菜だけでなく、実がなる野菜も重さがかかるので支柱が必要です。支柱は生育スピードに合わせて長いものに交換していくとよいでしょう。
6. 防虫対策をする
人間がおいしいと思う野菜は、鳥や虫にとっても同様です。虫が発生していないかどうか普段からこまめに観察して、発見したらすぐ駆除しましょう。
食用なので薬剤の使用は極力避けるのがオススメ。防虫ネットをかけておくと鳥や虫の被害が予防できるので安心です。
夏野菜オススメ品種6選
ミニトマト
小ぶりの実が鈴なりに付くミニトマト。真っ赤な実がキュートで、大きなトマトより甘みが強く味も濃厚です。料理の付け合わせやサラダ、お弁当とさまざまなシーンで活躍します。
盛んに出る脇芽は摘芯しながら、1~2本仕立てで育てましょう。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
キュウリ
キュウリは水分をタップリ含み、暑い夏に食べる野菜として人気。ツルを巻き付けながら上へ伸びるので、長い支柱やネットが必要です。
1日であっという間に太くなるので、摘み取り適期をのがさず収穫しましょう。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
ピーマン
緑黄色野菜として栄養価の高いピーマン。苦味がキライなお子さんも、新鮮なピーマンは甘みがあって食べやすいかもしれません。
ピーマンは脇芽を取って3本仕立てで栽培。50センチほどの支柱を3本立てて枝を支えます。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
ナス
ナスは炒め物・煮物・漬け物などさまざまな料理に使える便利な野菜。艶やかな紫色が美しいナスは、花も淡い紫で観賞用として楽しめます。
水を好む性質なので、夏の水切れには注意。土がカラカラになる前にたっぷり水やりしましょう。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
オクラ
特有のねばりがあり、夏バテ防止の野菜として人気のオクラ。コンパクトにまとまるので狭いスペースでも栽培できます。
ハイビスカスによく似た花が咲くと夏らしい雰囲気に。開花後1週間ほど経つと収穫可能です。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
ゴーヤ
ゴーヤはツル性植物で、沖縄料理によく使われる苦味のある野菜。栄養価が高く暑さを乗り越えるパワーを与えてくれます。
深い切れ込みが入った葉もキレイで、夏の日差しを遮るグリーンカーテンとしても人気です。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
まとめにかえて
初心者でも手軽に栽培でき、広いスペースがなくてもできる家庭菜園。春から夏にかけてつぎつぎと新鮮な野菜が収穫できます。
育てることと食べること、2度の楽しみが味わえる家庭菜園で、おいしい夏野菜を育ててみませんか。