第二のタイミング:金融危機によって、積み上げたリターンが減り始めたタイミング

最初の壁を乗り越えて長期投資を続けると、リターンがある程度のプラスで安定していく可能性が高まっていきます。

そのままずっと、資産が右肩上がりで成長し続けていけばよいのですが、どこかで金融危機が発生すると、せっかく積み上げてきたリターンが大きく減ってしまうことがあり得ます。利益が減り始めると、「今日もまた下がった」と不安が募るようになるでしょう。このタイミングで、積み上げたリターンを守りたくなり、資産を売却して安全な資産(預貯金など)に移したくなるかもしれません。

しかし、長期投資を続けていくうえでは、金融危機などの相場下落時にも、淡々と積立を続けていくことが重要となります。相場が下がったタイミングでも慌てずに続けていくことで、長期的にはリターンの最大化を目指せます。

投資で成功するには、安いときに買って高いときに売ることが必要です。しかし、タイミングを図って自分自身で売買を行うのは難しいでしょう。相場が下がり始めたタイミングで中断した後、相場が下がり切ったときに改めて買うことができれば、リターンは得られますが、多くの人にとって、そのような行動を取るのは現実的ではありません。世界経済が成長していくうえでは、金融危機は何度も繰り返し訪れることを前提に、淡々と続けていくことをおすすめします。

出典:ウェルスナビ株式会社