2. 奨学金制度の利用対象者を拡充

奨学金の利用対象者を拡充する案も2つ盛り込まれました。

  • 奨学金の返済額を減額できる対象者を拡充
  • 給付奨学金(=返済義務のない奨学金)の支給対象者を拡充

現行では、年間の収入が325万円以下の場合に、奨学金の返済額を減らせます。

新たな検討案では、出産時期にいる子育て世帯や3人以上の子どもがいる多子世帯も減額制度を利用できるように拡充させる見通しです。

給付奨学金は、多子世帯や理工農系の学部に通う学生がいる場合、世帯年収600万円まで利用できる制度に拡充します。

現行の所得基準は、下図の通りです。

出所:文部科学省「高等教育の修学支援新制度について」

今回は、多子世帯や授業料が文系と比べて高い理系学部に通う世帯に支援を拡充する見通しです。

では、子育て世帯の平均年収や貯蓄額はいくらなのでしょうか。

あわせて確認してみましょう。