貯金1000万円を達成に向けた行動3ステップ
貯金1000万円を達成するには、着実な方法で行動することが重要です。
次は、そのための3ステップを紹介します。
●貯金1000万円に向けた行動ステップ1:貯金1000万円の目的を明確に
貯金1000万円を達成するのは、簡単なものではありません。
「なんとなく1000万円貯めたい」という曖昧な気持ちで始めるのではなく、何のための貯金なのか、また、いつまでに必要なのか目的をはっきりさせましょう。
例えば「住宅購入の資金を15年で貯める」「老後資金を20年で貯める」などのように、目標を決めておくと、途中、使ってしまいそうなことがあっても踏みとどまることができるでしょう。
●貯金1000万円に向けた行動ステップ2:先取り貯金を始める
お金を貯めるときは「お金が余ったら」というやり方では、貯金1000万円にはなかなか到達できないでしょう。
確実に1000万円を貯めるのであれば、先取り貯金を始めるのが効果的です。
先取り貯金とは、毎月給料が生活用口座に入ったら、すぐに一定額を貯金用口座に移す貯金法です。
毎月、確実に貯金ができて、口座に残ったお金は自由に使えます。
先取り貯金をする際は、定期積立や財形貯蓄などを検討しましょう。
定期積立であれば、給与が振り込みされる翌日に引き落としになるよう申し込みすることで、しくみが自動化されます。
財形貯蓄は、勤務先で手続きすれば、給与から天引きされます。
普通預金のように簡単に引き出しができない口座を利用すると、より確実性が増すでしょう。
●貯金1000万円に向けた行動ステップ3:資産運用を行う
「定期積立や財形貯蓄のようにコツコツも良いけど、貯まるまでに長くかかりすぎる…」という方もいるでしょう。
その場合は、先取り貯金と同時に資産運用もすると、よりスピーディにお金が増える可能性があります。
毎月の先取り貯金する予算の一部を、資産運用に回してみてはいかがでしょうか。
以下では、毎月1~2万円を20年間投資し、仮に2~4%複利で運用できた場合の結果を試算してみました。
《2%での運用》
- 毎月の積立額1万円を20年運用すれば、294万7968円。
- 毎月の積立額2万円を20年運用すれば、589万5937円。
《3%での運用》
- 毎月の積立額1万円を20年運用すれば、328万3020円。
- 毎月の積立額2万円を20年運用すれば、656万6040円。
《4%での運用》
- 毎月の積立額1万円を20年運用すれば、366万7746円。
- 毎月の積立額2万円を20年運用すれば、733万5493円。
ただ、投資にはリスクがあり、時々の状況によって、お金が減ってしまうこともあります。
そのような点を理解し「長期・分散・積立」での投資をしましょう。
そうすれば、短期的に損失を被ったとしても、その損失をカバーできる可能性が高くなります。
年収と貯蓄を考える
「年収1000万円 vs. 貯金1000万円」を比べたところ、割合として多くの方が達成する可能性が高いのは、貯金1000万円の方といえるのではないでしょうか。
着実に成果を上げるためには、先取り貯金で自動化するのがポイントです。
ご紹介した例を参考に、年収と貯蓄について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 国税庁「2021(令和3)年分 民間給与実態統計調査:調査結果(統計表)」
- 金融広報中央委員会「各種分類別データ(令和4年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 金融広報中央委員会「各種分類別データ(令和4年) ― 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
- 金融庁「 資産運用シミュレーション」
- 帝国データバンク「食品値上げ 年内「2万品目」突破 前年より3ヵ月早く到達 値上げペース落ちず、年内3万品目の可能性」
舟本 美子