3. 【男女の年金月収】厚生年金「ひと月15万円超」は何パーセントか
では実際に厚生年金を「ひと月15万円超」受け取る人はどのくらいるのでしょうか。男女別に見ていきます。
厚生労働省が公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号)男女別・年金月額階級別受給権者数は以下の通りです。
- 男性平均年金月額:16万3380円
- 女性平均年金月額:10万4686円
上のグラフのデータをもとに、男女それぞれで厚生年金をひと月15万円超受け取っている人を計算してみましょう。
3.1 【男性の年金月収】厚生年金「ひと月15万円超」は何パーセントか
- 受給権者:1082万8213人
- 月額15万円超受け取っている人:695万4102人
695万4102人 ÷ 1082万8213人 = 64.2%
厚生年金保険(第1号)の男性受給権者の約64.2%が、厚生年金を月額15万円以上受給していることが分かります。
3.2 【女性の年金月収】厚生年金「ひと月15万円超」は何パーセントか
- 受給権者:535万2232人
- 月額15万円超受け取っている人:50万8人
50万8人 ÷ 535万2232人 = 9.3%
男性に比べると女性の方が圧倒的に少なくなっています。厚生年金保険(第1号)の女性受給権者のうち、月額15万円以上を受け取る人は約9%。わずか1割にも満たないですね。
女性は結婚や出産などで仕事を離れて専業主婦になったり、パートタイマーや時短勤務の就労に切り替えたりするケースが多いですね。こうした「働き方の傾向」が、厚生年金の男女差の背景にあるのは確かでしょう。