4. 【平均年収・加入期間別】厚生年金を月いくら貰えるか
厚生年金は加入期間と年収で将来の受給額が決まります。
以下は、加入期間と平均年収ごとに、年金の年間の受給額を試算したものです。
先ほどの女性の平均年収は302万円でした。
平均年収300万円の場合、40年間働いても年金受給額は年148万4000円、月にして12万3000円です。
厚生年金を月15万円以上もらうには、40年間の平均年収で500万円以上である必要があります。
5. 現役時代から厚生年金と国民年金の確認を
現役時代の年金加入状況が、将来の年金受給額に反映されます。
そのため、現役時代から公的年金について知ることは大切でしょう。
まずはねんきん定期便やねんきんネットを利用して、ご自身の受給予定額を確認しましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。