5. 【老齢年金】年金の計算方法や年収ごとの目安

では、年金はどのように計算されるのか、国民年金と厚生年金にわけてみていきましょう。

5.1 国民年金の受給額の決まり方

・満額×納付月数/480月

冒頭の表にもある通り、国民年金の受給額に収入は関係ありません。40年間しっかり保険料を納めることで満額が受給できます。

ただし免除の期間がある場合は別で計算されます。

5.2 厚生年金の受給額の決まり方

厚生年金の場合は、厚生年金の加入期間が1カ月以上ある方が受給対象となります。実際の受給額は厚生年金に加入していたときの報酬額や加入期間によって決まります。

  • 平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の加入期間
  • 平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間

上記で求めた報酬比例部分に加え、条件にあてはまれば経過的加算額なども加わります。実際には個々で異なることがわかります。

将来どのくらいの公的年金がもらえるかは「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することができます。あくまでも現時点の参考として一度確認してみると良いでしょう。

6. まとめにかえて

今回はいまのシニア世代が実際に受給している公的年金について、厚生年金と国民年金に分けて見ていきました。

いまの生活費を考えれば、老後の年金は予想以上に少ないと感じた方は多いのではないでしょうか。

一度じっくり将来のマネープランについて考えてみましょう。

参考資料

田中 友梨