国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は443万円となっています。

ただし、もっとも割合が多いのは年収300万円超400万円以下の913万人(17.4%)です。

年収300万円~400万円の方が多い中、将来は厚生年金をいくら受け取れるのか、気になるという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、年収300万円~400万円の方を対象に、10万円刻みで将来の年金額を試算してみたいと思います。

厚生年金の目安額をざっくり知ることで、将来の老後資金について考えてみましょう。

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1. 厚生年金の計算方法

まずは厚生年金の報酬比例部分がどのように決まるのかを確認しましょう。

1.1 厚生年金の受給額の計算式

出所:日本年金機構「は行 報酬比例部分」

(A)2003年3月以前:平均標準報酬月額×7.5/1000×2003年3月までの加入期間の月数
(B)2003年4月以降:平均標準報酬額×5.769/1000×2003年4月以降の加入期間の月数

( A + B )× 0.995

※従前額保障で計算する場合

このように加入の時期によって計算式が異なるため、本記事では下記の条件に揃えてシミュレーションしたいと思います

1.2 試算条件

  • 2003年4月以降に厚生年金に加入した
  • 国民年金は40年間未納なし
  • 配偶者や扶養家族はいない