児童手当の特例給付廃止における問題点
前章では、児童手当の所得制限と、特例給付の廃止について解説しました。
上記を設けたり廃止したりすることで、「所得制限の制度の趣旨に矛盾が生じる」と多くの指摘がされています。
児童手当は、名の通り「子育てを支援する目的」で支給されている手当であり、所得額に応じて支給額を変えたり廃止したりすることは、本来の趣旨に反しているという意見です。
実際に、ARINA株式会社の調査した所得制限に関する調査では、「平等にするべき声」が最も多い結果となりました。
「平等であるべき」という回答をした人のなかには、下記のような意見が挙げられていました。
- 親の収入で手当がもらえないのは不平等だと思うから。お金を稼ごうと思わなくなるから。
- 親の所得で子どもに対する手当が平等にならないのはおかしいと思う。
- 親の所得関係なく、子どもは平等にされるべきだと思うからです。
「親の収入は子どもに関係ない」という意見が多く、所得制限に関して疑問に感じている世帯が多いとうかがえます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)