こども政策担当大臣が2023年3月31日に公表した「こども・子育て政策の強化について(試案) ~次元の異なる少子化対策の実現に向けて~」 、いわゆる少子化対策のたたき台では、子育て世帯に対する住宅ローン「フラット35」の金利負担の軽減の案が盛り込まれています。
現状はまだたたき台ですが、実際にみんないくらの住宅ローンが残っているのでしょうか。
本記事では、年齢・年収別にみんなの住宅ローン残高を解説します。
子育て世帯に対するフラット35の固定金利引き下げに関してもわかりやすく紹介するので、参考にしてみてください。
住宅を持っている人の割合とは
住宅ローン残高を確認するために、まずはどのくらいの人が家を所有しているのかを確認しましょう。
総務省統計局が公表する「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯詳細結果表」によると、二人以上世帯で世帯主の年齢別にみた持家率(2022年7月~9月が調査対象期間)は以下のとおりです。
世帯主の年齢別にみた「持家率」
世帯主の年齢 持家率
- ~29歳 39.1%
- 30~39歳 66.4%
- 40~49歳 81.0%
- 50~59歳 83.6%
- 60~69歳 93.2%
- 70歳~ 93.0%
平均 86.0%
平均で86%もの二人以上世帯が、賃貸ではなく自分の家を所有しています。
特に、30歳以降に家を購入する世帯が多いです。70歳以降は93%もの世帯が持ち家世帯となっています。