4月末や5月末は、固定資産税・自動車税などの時期が重なります。
納税の時期になると我が家の家計へ思いを馳せる方も多いのではないでしょうか。
「高収入」の一つの目安とされやすい「年収1000万円」の世界線には、一体何が見えるのでしょうか。
お金の心配をせずに生きていけるのであれば、うらやましい限りです。
しかし、現実には高所得世帯でも貯蓄がない、という家庭も存在します。
本記事では、世帯年収1000万円でも貯蓄がない家庭をテーマとして、その要因を紹介しています。
世帯年収とゆとりある生活は果たして比例関係にあるのでしょうか。
世帯年収1000万円周辺で貯蓄ゼロの割合
世帯で年収1000万円を達成しているのにも関わらず貯蓄ができていない、高所得貯蓄ゼロ世帯の割合はどの程度なのでしょうか。
金融広報中央委員会の「令和4年版家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)」の結果をもとに確認してみましょう。
年収1000万円周辺の「750万円〜1200万円未満」の世帯からピックアップし、貯蓄額を一覧表にまとめました。
全体で見ると貯蓄1000万円以上がボリュームゾーンとなっており、手堅く貯蓄されている印象を受けます。
貯蓄ゼロ世帯はおおよそ1割程度です。
貯蓄なしと貯蓄100万円未満の割合(6%)に差があることから、貯蓄ができない世帯にはそれなりの理由があるように推測されます。
高収入でありながらなぜ貯蓄ができないのか?推測される理由を次項にて紹介します。