40歳代といえばお子さんが小中学生~高校生くらいの方が多く、住宅ローンを払いながら教育費を用意する年代です。

一方で、年金への不安が高まる現代では、老後資金のための備えも本格的に行いたい年代でしょう。

総務省が発表した「人口推計-2023年(令和5年)3月報-」によれば、2022年10月1日時点の日本の総人口(確定値)は1億2494万7000人となっており、12年連続で減少という結果になりました(2023年3月20日公表)。

少子高齢化のいま年金への不安も高まり、早めの老後対策は求められます。

2024年からは新NISAがはじまる予定となっており、資産運用に興味を抱かれている方もいるのではないでしょうか。

今回は40歳代の貯蓄を確認した後、60歳まで月3万円積み立てた結果をシミュレーションします。

40歳代の「平均貯蓄額」は?中央値も確認

まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、40歳代の貯蓄を確認しましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

40歳代の貯蓄(平均・中央値)

  • 平均:825万円
  • 中央値:250万円

40歳代の貯蓄は平均で800万円を超えましたが、より実態に近い中央値を見ると250万円まで下がりました。

約半数が貯蓄300万円未満となっており、お子さんの教育費捻出に力を入れるご家庭も多いでしょう。

一方で、一般的な年金受給開始年齢は65歳からですから、老後まで約20年です。この時間を使ってコツコツと老後資金に備えたい年代でもあります。