マイナ保険証を利用すれば、病院や薬局の窓口負担が安くなる
2023年4月から、「マイナ保険証」を使うと、病院や薬局での初診料や再診料が次のとおり安くなります。
なお、初診料とは、ある病気で初めて病院や診療所を受診した場合の医療費をいいます。
再診料とは、初診後、2回目以降の診察のことをいいます。
【マイナ保険証を利用】
- 初診時の加算:20円(3割負担で6円)
- 再診時の加算なし
【従来の健康保険証を利用】
- 初診時の加算:60円(3割負担で18円)
- 再診時の加算:20円(3割負担で6円)
つまり、初診時は40円(3割負担で12円)、再診時は20円(3割負担で6円)、マイナンバーカードを健康保険証として使った方がおトクになります。
ただし、上述のような差が出るのは、オンライン資格確認のシステムを導入しているなど、マイナ保険証で対応できる医療機関を受診した場合のみです。
さらに、初診時や再診時の加算は、全国の医療機関にマイナ保険証が対応できるまでの期間限定の措置です。
今後、厚生労働省による、すべての病院や診療所などへの、マイナ保険証による健康保険の資格確認システムの導入への義務付けが進められていることもあり、マイナ保険証で対応できる医療機関が増えていくと考えられます。
マイナンバーカードの健康保険証利用にはメリットあり
マイナンバーカードの健康保険証利用には、さまざまなメリットがあります。
4月以降、医療機関を受診するときは、忘れずにマイナンバーカードも持参しておきましょう。
わずかかもしれませんが医療費負担を抑えられます。
参考資料
- マイナポータル「マイナンバーカードの健康保険証利用」
- 厚生労働省「マイナンバーカードの健康保険証利用対応の医療機関・薬局についてのお知らせ(国民向け)」
- デジタル庁「よくある質問:健康保険証との一体化に関する質問について」
舟本 美子