3. 旧車投資の注意点
旧車投資での大きな失敗を防ぐために、注意点も確認しておきましょう。
3.1 維持費がかかる
旧車は所有しているだけで維持費がかかるため、維持費を考慮すると大きな利益を得られない場合があります。
【旧車にかかる維持費の例】
- 駐車場料金
- 損害保険(自賠責保険、その他任意保険)
- 各種税金
- メンテナンス費用(塗装、部品交換、タイヤ交換など)
旧車に投資する際は、車の本体代金だけでなく、取得時の各種費用と維持費を上回る価格上昇を見込めるかどうかについて、検討する必要があるでしょう。
3.2 車種の選定が難しい
旧車を購入しても、価格が上昇する保証はありません。車種の選定を間違えれば、資産価値がゼロになるリスクがあります。
また、先述のとおり維持費がかかるため、費用を考慮すると損をする可能性もあるでしょう。
3.3 諸外国と比べて国内での需要は限定的
旧車文化の先進国であるヨーロッパ諸国や米国では、法令等によって旧車の認定基準が定められています。基準を満たした旧車に対して税制上の軽減措置が講じられていることもあり、日本よりも市場の注目度が高いといえるでしょう。
日本の場合、現状は一部のファンの間で文化が形成されている状態のため、事業者によるサービスも一般的な自動車と比べて限定的です。自宅周辺に旧車の修繕サービスや部品販売に対応している店舗がない場合、余計なコストがかかる恐れがあります。
ただし、近年は旧車関連のサービスを展開する事業者が増加しつつあります。旧車投資は、将来性に期待できる投資といえるでしょう。