4. 賃貸物件を借りる際は契約内容をしっかりと理解しよう
賃貸物件の情報が記載された募集広告に「退去後の清掃費」についての記載がなかったケースがありました。広告上に記載がなければ、借主側はお部屋探しや物件を内見する段階ではその負担に気付けない可能性が高いでしょう。
不動産の表示に関する公正競争規約でも「物件の価格、賃料又はその他の費用について、実際のものよりも安いと誤認されるおそれのある表示」を禁止しているため、必要な費用であれば広告上にも記載すべきだと考えられているのです。
退去後の費用はトラブルになりやすい項目の一つですが、その要因には貸主・借主のどちらが負担すべき修繕費用であるか両者に認識の違いがあること、契約内容をしっかりと理解していなかったことなどが考えられます。
原状回復費用に関する一般的な基準は国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を公開していますので、事前に理解しておくと退去後に請求される費用が妥当であるか判断しやすくなるでしょう。
ただし、ガイドラインはあくまで一般的な基準を示したものであるため、賃貸借契約の内容も非常に重要なポイントとなります。後々のトラブルを防ぐためにも、賃貸借契約書に記載された内容をしっかりと理解した上で締結することをおすすめします。賃貸借契約の内容でわからないことがあれば、契約する前に不動産会社などに確認しましょう。
※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。
参考記事
LIFULL HOME'S 不動産投資編集部