もうすぐGW。気候のよいこの時期はお出かけの予定を立てている方もいるのではないでしょうか。

暖かくなってくると外出の機会も増えますが、その分出費もかさみます。特に年金生活の方は収入が限られていますから、年金をどのように使おうか悩まれる方も多いでしょう。

厚生労働省によれば、令和5年度の国民年金と厚生年金の年金額は前年度より増額となりました。

4月分から適用される年金額についてみていきましょう。

【注目記事】年金を増やしすぎた夫婦を待つ悲劇。手遅れになる前に知っておくべき繰下げ受給の仕組み

1. 公的年金(基礎年金と厚生年金)の仕組み

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

まずは日本の公的年金のしくみを確認します。

1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)

  • 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
  • 保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる

 1.2 2階部分:厚生年金

  • 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 加入期間や、収入に応じて(上限あり)将来の受給額が変わる

自営業や専業主婦などは国民年金を、会社員や公務員などは厚生年金を受け取ります。

なお、厚生年金についてはパートの方の適用が2022年10月に拡大され、2024年にもさらに拡大される予定です。