4. 家事は同時進行!だからこそ移動距離を短く
家事動線のよさは、移動距離の短さと考えられます。
移動距離が長いと、以下の作業をストレスに感じてしまうでしょう。
- 洗濯を洗って干すまでの移動
- ゴミを捨てるときの移動
- 買い物後の冷蔵庫やパントリーへの移動
また、普段家事をしている方は実感していると思いますが、家事は「料理だけ」「洗濯だけ」ではなく同時進行でおこなうことが多いもの。
- 洗濯機を回しながら部屋の掃除
- お風呂を沸かしながら夕ご飯の支度 など…
家事と家事の移動距離が短くなるだけで、ずいぶんラクになります。
ライフスタイルを把握し、家事におけるストレスポイントを解消できる間取りを考えることが、「家事ラク」のコツといえます。
5. 家事×収納の関係性は重要ポイント
家事をラクにするためには、間取りだけでなく収納との関係性も大切なポイントになります。
ここでは、家事と収納の関係性についてみていきましょう。
料理と収納
キッチンの収納といえば、吊り戸棚やカップボードといった設備が思い浮かびますが、間取りでポイントになるのがパントリーの有無です。
食料品やキッチン用品のストックなどを収納するために、パントリーを導入するケースが増えています。
パントリー導入で大切なのは、暮らしに合った使い勝手のよい場所に配置すること。
食品メインで普段から利用するものを収納するのであれば、キッチンのすぐそばがおすすめです。
非常食やストックといった使用頻度の低いものを収納するのであれば、調理の妨げにならない場所に配置するとよいでしょう。
掃除と収納
掃除グッズをどこに収納しておくかも「家事ラク」には大切なポイントです。
掃除機やモップ、洗剤などの掃除グッズは、使いたいときにサッと取り出せる場所に収納を設けましょう。
最近は、お掃除ロボットやコードレスクリーナーなど、充電が必要な掃除アイテムが増えています。
収納しながら充電できる場所を確保できるよう、コンセントの位置も考慮しておきたいポイントです。
洗濯と収納
間取りを検討するときに、見落としがちなのが洗濯にかかわる収納。
洗濯機は、洗面室に設置するのが一般的です。
洗面室には、洗剤などの洗濯グッズはもちろん、タオル類、着替えを入れる収納を確保しておくことを考えなければなりません。
また、洗濯する時間や、外干し・部屋干しかによって、収納の設置場所は変わってきます。
最近では、ランドリールームやファミリークローゼットを洗面室付近に配置するケースも増えています。
注文住宅の後悔として、洗濯にかかわる収納についての声は多く聞かれますので、慎重に検討しましょう。