国土交通省が発表した「建築着工統計調査報告(令和5年2月)」によると、分譲マンションの新設住宅着工戸数は前年同月比で3カ月連続の増加を記録。

建築資材の高騰や円安の影響でマンション価格は上がり続けていますが、根強い人気を誇っています。

そんなマンション購入の際に気をつけたいのが、業者との「トラブル」。

この記事では、6000万円のマンションを購入しようとした、20代夫婦が体験した「不動産営業マン」の不快感を覚えた発言や対応を紹介します。

ターミナル駅から徒歩10分以内、新築6000万円以内のマンションを検討

「現在よりも利便性が高い地域に住みたい」と考えた20代夫婦。在来線や私鉄、新幹線も乗り入れるターミナル駅から徒歩10分圏内にある、6000万円以内の新築マンション(40~70㎡/2~3LDK)を探していました。

インターネットで見つけた業者に連絡し、モデルルーム見学をすることに。

当時の状況を聞いてみると、「すぐにマンションを購入するという訳ではなく、さまざまな物件を見てから、夫婦2人で話し合ってゆっくり決めようと思っていました」と説明する夫の達也さん(仮名)。

そんな思いとは裏腹に、初めてのモデルルーム見学で担当営業マンに不信感を抱く出来事が起こりました。

初めてのモデルルーム見学「帰らせない」担当営業マン

朝10時に開始した、モデルルーム見学。最初に希望条件を伝えると、「うちがピッタリです」と自信を持った様子の担当営業マン。

しばらく話し合い、希望する条件のすり合わせが済んだと感じた達也さん。

「税金のことなどしっかりと調べたいので、一度帰ってから夫婦で話し合って検討したいと思います。それに他の物件も見たいですし」と伝えると…。

担当営業マンは、「税金のことを調べて買う人なんていません。それに2人の条件に合うところなんて、ほかにないですよ」と強い口調で話したそうです。

それから達也さんが帰ろうとしても、何かと理由をつけて帰らせない担当営業マン。結局この日は、ファイナンシャル・プランナーとの面談を強引にセッティングされて終了。時計の針は21時を指していました。

1時間の昼休憩を挟んで10時間、話を聞いたことになります。