近年、総合職を目指す女子学生や長期的に働きたいと考える女性は増えています。
たとえば、令和3年度における学習院女子大学の卒業生のうち40%以上が総合職として入社しています。
また、同大学における人気の業界はサービス業に次いで、情報通信業となっています。
これらのデータからは、一般職での就職が多かった時代から、女性の「働き方」に対する考え方が大きく変わってきていることが窺えるでしょう。
とはいえ、女性全体で見てみると、女性は男性と対等に仕事をし、収入を得られているとは言い難いのが現状です。
このことは男女の平均年収を比較すると明らかで、女性の平均年収は男性よりも200万円以上低くなっています。
本記事では女性の平均年収を確認した上で、女性が日本人の平均年収400万円を達成しやすい職業について見ていきましょう。
女性の平均年収は302万円
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査 」によると、2022年における日本人の平均年収は443万円です。
ちなみに、男性の平均年収は545万円、 女性の平均年収は302万円となっています。
男女における平均年収の差は200万円以上と大きくなっています。
ここで、同調査における年齢階層別の平均年収について男女別に見ていきましょう。
女性は全年齢において日本人の平均年収である400万円台に達していません。また、25歳から59歳まで年収の差はほとんどなく、なだらかになっています。
一方、男性は右肩上がりで年収が59歳まで上がっており、50歳代を前にして平均年収は600万円を超えています。