60歳代「貯蓄」の平均と中央値はいくらか

最後に金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上上世帯調査](令和4年)」をもとに、最新の60歳代・二人以上世帯の貯蓄を確認しましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和4年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成

60歳代・二人以上世帯の貯蓄平均と中央値

  • 平均:1819万円
  • 中央値:700万円

60歳代の貯蓄は平均が2000万円近くにはなりましたが届きませんでした。

平均は一部の富裕層に影響されます。より実態に近い中央値は700万円と大きく下がりました。

60歳代で貯蓄1000万円以上は43.4%となっており、「老後2000万円」の難しさがあります。

年金への不安や貯蓄の心もとなさ、また相次ぐ物価高により働き続ける人もいるでしょう。

定年退職後のマネープランの検討を

現代でも60歳代で働く方は多く、少子高齢化のいま、この傾向はより進むと考えられるでしょう。

今の現役世代は早くから、老後のマネープランやキャリアプランまで考える必要があるといえます。

参考資料

宮野 茉莉子