50歳代の平均貯蓄額は?

では、50歳代ではどのくらいの貯蓄額を保有してるのでしょうか。単身世帯と二人以上世帯、それぞれの実態について解説します。

単身世帯の場合

金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2022年」によると、50歳代単身世帯の金融資産保有額は、平均で1048万円です。

50歳代単身世帯の貯蓄と全体を比較

出所:金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとに筆者作成

一方で、中央値は53万円です。

全世代と比較しても、平均値と中央値の乖離が大きくなっています。

これは資産を保有している人としていない人との格差(資産格差)の大きさを表しており、加えて約4割の人が金融資産非保有世帯(貯蓄ゼロ)となっています。

二人以上世帯の場合

同じく金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査2022年」によると、50歳代二人以上世帯の金融資産保有額は、平均で1291万円です。

出所:金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとに筆者作成

一方で、中央値は350万円です。

単身世帯と比較し、二人以上世帯の方が平均額、中央値ともに高くなっています。また、金融資産非保有世帯(貯蓄ゼロ)も24.4%と、こちらも単身世帯よりも低いです。