春から新たな一歩を踏み出す新社会人のなかには、期待よりも不安のほうが大きい人もいるのではないでしょうか。
数ヶ月前までは学生だった新社会人にとっては、業務内容だけでなく生活リズムや人間関係といった不安要素は多いとうかがえます。
新卒を迎え入れる企業としても、どのような不安を抱える新人が多いのか、知っておくとスムーズにフォローできるでしょう。
本記事では、アンケート調査をもとに、「新社会人が不安に感じていること」について紹介していきます。
リモートワークが普及した現代だからこその悩みについても言及しているので、参考にしてください。
新社会人の課題・不安として「生活のリズムがつかめない」が第一位に
株式会社日本能率協会マネジメントセンターの行った調査によると、配属1〜3ヶ月後の課題・不安として最も多かった内容として「生活のリズムがつかめない」ことが挙げられました。
1/4
出所:株式会社日本能率協会マネジメントセンター「【イマドキ新人社員の仕事に対する意識調査2022】育成の鍵は 「キャリアの見通し」 と 「自己効力感の醸成」ジョブ型雇用時代におけるZ世代の働く価値観を深掘る」
大学時代と比較すると、月曜日から金曜日まで決まった時間に出社するといった、生活ルーティンが決められるため、新社会人になってすぐは生活リズムがつかめずに苦労する人が多いようです。
また、次いで多かった意見として「仕事が自分にあっているか」「担当する業務の知識・手順がわからない」といったものも挙げられました。
内定先によっては、大学で学んできたこととは異なる職種に就いたり、業務を任されたりするケースもあるため、本当に自分にあった仕事なのか戸惑う人が多いとうかがえます。
その不安は、働くにつれて徐々に大きくなってくるようで、株式会社日本能率協会マネジメントセンターの同調査では、配属から6〜12ヶ月の時期において「仕事が自分にあっているか」という不安が過去3年で連続して1位となっています。
2/4
出所:株式会社日本能率協会マネジメントセンター「【イマドキ新人社員の仕事に対する意識調査2022】育成の鍵は 「キャリアの見通し」 と 「自己効力感の醸成」ジョブ型雇用時代におけるZ世代の働く価値観を深掘る」
「仕事が自分にあっているか」と不安を感じてしまう背景として、次いで上位になっている「この会社で自分が成長していけるのかどうか」「思ったような成果・業績が出せない」といった悩みや課題が要因の1つではないかとうかがえます。
このように、新社会人となり不安や課題を抱えている人は多く存在し、学生時代とは異なる悩みや挫折が立て続けに起こることで、自分のキャリアを見つめ直す人が多いのが現状となっています。
現代ならではの悩み「入社後すぐのテレワークが不安」
前章では、新社会人は学生とは異なった課題や悩みが多くなることで、キャリアを見つめ直す人が多いと解説しましたが、現代ならではの不安を抱えている新社会人も多いようです。
株式会社学情の調査では、入社後すぐに「テレワーク」を実施することに約7割の新社会人が「不安」と回答しています。
3/4
出所:株式会社学情「入社後すぐに「テレワーク」を実施することに「不安がある」と回答した新社会人が7割に迫る。「オンライン授業は多く経験してきたが、授業と仕事は異なると思う」の声/新社会人アンケート」
不安と回答した人の理由として「テレワークだと業務の進め方があっているか分からない」「分からないことがあったときに、質問や相談をしにくいと思う」といった意見があげられました。
新社会人となり、自分がどの業務をしていいのか分からない状況が続くため、すぐに質問をしたり指示を仰いだり出来ないテレワークに不安を感じているとうかがえます。
テレワークでは業務の進め方が不透明に
また、株式会社学情の同調査では、入社後すぐにテレワークをする場合に不安なこととして、約8割が「仕事の進め方の習得」と回答しています。
4/4
出所:株式会社学情「入社後すぐに「テレワーク」を実施することに「不安がある」と回答した新社会人が7割に迫る。「オンライン授業は多く経験してきたが、授業と仕事は異なると思う」の声/新社会人アンケート」
テレワークでは基本的に指示がテキストベースになることが多いため、「本当に自分の業務の進め方が合っているのか」不安に感じるのでしょう。
また、次いで「先輩や上司など社内の人間関係」や「同期とのつながり」が上位となっていることから、仕事で関わる人と対面で接する機会が少なくなるため、人間関係の構築ができないことも悩みの要素となっているようです。
合わないと感じたら転職も視野に
本記事では、アンケート調査をもとに、「新社会人が不安に感じていること」について紹介していきました。
新社会人は学生とは異なった課題や悩みが多くなることで、「生活リズムがつかめない」「仕事が自分にあっているかわからない」といった不安を抱えてる人が多いようです。
また、現代ならではの悩みを抱えている新社会人も多く、約7割の新社会人がテレワークに「不安」を抱え、さらに「仕事の進め方の習得」という課題から「テレワーク」に不安を感じている人が約8割もいることがわかりました。
数ヶ月勤務をしてみて、不安が強くなったり勤務形態が合わないと感じたりする場合は、まずは上司に相談してみましょう。
それでも解決しない場合は、転職も視野に入れておくことをおすすめします。
厚生労働省の行った「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、「年齢階級別転職入職率」からは20代が約10人に1人〜2人の割合で転職している結果が出ています。
とくに、大学を卒業して数年間は「第二新卒」と呼ばれ、比較的転職がしやすい傾向にあるため、自分のやりたい仕事と違うと感じた場合は一度求人サイトを見てみるのも良いでしょう。
とはいえ、どの新社会人も始めは挫折と成功を繰り返しながら成長していくケースが多いため、「辛い」「不安」と感じたら、まずは社内の人に相談することが、不安を打開できる第一歩と言えるでしょう。
