春から新たな一歩を踏み出す新社会人のなかには、期待よりも不安のほうが大きい人もいるのではないでしょうか。

数ヶ月前までは学生だった新社会人にとっては、業務内容だけでなく生活リズムや人間関係といった不安要素は多いとうかがえます。

新卒を迎え入れる企業としても、どのような不安を抱える新人が多いのか、知っておくとスムーズにフォローできるでしょう。

本記事では、アンケート調査をもとに、「新社会人が不安に感じていること」について紹介していきます。

リモートワークが普及した現代だからこその悩みについても言及しているので、参考にしてください。

新社会人の課題・不安として「生活のリズムがつかめない」が第一位に

株式会社日本能率協会マネジメントセンターの行った調査によると、配属1〜3ヶ月後の課題・不安として最も多かった内容として「生活のリズムがつかめない」ことが挙げられました。

出所:株式会社日本能率協会マネジメントセンター「【イマドキ新人社員の仕事に対する意識調査2022】育成の鍵は 「キャリアの見通し」 と 「自己効力感の醸成」ジョブ型雇用時代におけるZ世代の働く価値観を深掘る」

大学時代と比較すると、月曜日から金曜日まで決まった時間に出社するといった、生活ルーティンが決められるため、新社会人になってすぐは生活リズムがつかめずに苦労する人が多いようです。

また、次いで多かった意見として「仕事が自分にあっているか」「担当する業務の知識・手順がわからない」といったものも挙げられました。

内定先によっては、大学で学んできたこととは異なる職種に就いたり、業務を任されたりするケースもあるため、本当に自分にあった仕事なのか戸惑う人が多いとうかがえます。

その不安は、働くにつれて徐々に大きくなってくるようで、株式会社日本能率協会マネジメントセンターの同調査では、配属から6〜12ヶ月の時期において「仕事が自分にあっているか」という不安が過去3年で連続して1位となっています。

出所:株式会社日本能率協会マネジメントセンター「【イマドキ新人社員の仕事に対する意識調査2022】育成の鍵は 「キャリアの見通し」 と 「自己効力感の醸成」ジョブ型雇用時代におけるZ世代の働く価値観を深掘る」

「仕事が自分にあっているか」と不安を感じてしまう背景として、次いで上位になっている「この会社で自分が成長していけるのかどうか」「思ったような成果・業績が出せない」といった悩みや課題が要因の1つではないかとうかがえます。

このように、新社会人となり不安や課題を抱えている人は多く存在し、学生時代とは異なる悩みや挫折が立て続けに起こることで、自分のキャリアを見つめ直す人が多いのが現状となっています。