人生100年という言葉をよく聞くようになりました。
厚生労働省の「R4百歳プレスリリース」によると、令和4年9月現在で住民基本台帳に基づく百歳以上の高齢者の総数は9万526人となっていて、日本では寿命が長くなり、100歳の方が珍しくないという状態です。
長寿は喜ばしいことですが、長生きによって生活費が不足するのではないかと老後の生活に不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
今回は老後の生活を支える年金はいったいいくらもらえるのか、またひとり20万円以上の年金をもらっている人はどれほどいるのかについて解説します。
また、今からできる年金額を増やす方法についても説明します。
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1. 厚生年金とは?日本の年金制度の仕組み
厚生年金とは、会社員や公務員が加入している年金制度です。
公的年金には2種類あり、国民年金と厚生年金があります。それぞれについて説明します。
1.1 国民年金
国民年金は、20歳以上60歳未満のすべての人に加入義務があります。納付期間によって受給額が決まります。
40年間(480カ月)納付すると満額が給付されます。
1.2 厚生年金
厚生年金とは、会社員や公務員などが勤務先を通して加入している年金制度です。収入に応じて年金保険料が決まり(上限あり)、受け取る年金額も変わります。
労使折半で年金保険料を納付して、国民年金(基礎年金)に加えて受給することができます。勤務時間等の要件を満たすことで、正社員に限らず(パートでも可)加入できます。