4. 年収も厚生年金もアップさせる視点を
年収200万円の方が受け取る厚生年金(基礎年金を含む)は月額約10万3000円となりました。
必要な保険料は月額1万5555円です。
厚生年金に加入しない場合、基礎年金だけでは満額でも79万5000円(2023年度の基準)なので、少しでも上乗せができることがわかりました。
とはいえ、月額10万円の年金収入で老後を過ごすのは厳しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
現在の働き方や年収は、このように今の生活だけでなく年金にも影響を与えます。
転職やスキルアップ等を視野に入れ、年収と年金アップについて考えていきたいですね。
また、老後資金の準備も同様に大切です。
今は政府が後押しするiDeCoやつみたてNISAなど、税金面で優遇を受けながら資産形成する方法もあります。
こうした選択肢も視野に入れながら、バランスよく将来の準備を進めていきましょう。
参考資料
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
太田 彩子