北米などでこれまで顕著な実績を上げてきたSUBARU。直近の決算から今後の同社の動きを読み解いていきます。

決算はどうだったか

2018年3月期第1四半期(Q1)実績は、売上高が対前年同期比+11%増、営業利益が同+18%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が同+4%増となりました。国内外で販売台数を伸ばし、とりわけ、北米地域で大幅な伸長を達成したことで、販売費用や研究開発費の増加を吸収し、2桁の営業増益となりました。Q1実績に関しては、想定以上の好業績で業績としてはポジティブな印象がります。

一方、2018年3月期の会社予想の変更はありません。110円/ドルを前提に、営業利益は対前期比で横這い、親会社株主に帰属する当期純利益は同+1%増。なお、上期の会社予想にも変更はありません。Q1実績は好調に推移したものの、米国新車市場のスローダウン懸念等から、会社予想を据え置いたと見られます。やや保守的な印象は残りますが、現時点では概ね想定の範囲内。ただ、次の上期決算では通期の上方修正が行われる可能性は高いと考えています。

今後の注目ポイントは何か

投信1編集部では同社の最大の収益源である米国市場の新車販売動向に注目しています。今年初めから顕著となった市場のスローダウンが、同社の販売動向に与える影響に注視すべきと考えています。一方、国内販売はもう一段の上乗せが期待可能と見られ、上期決算時の業績修正にどのように反映されるか期待されます。引き続き、SUBARUに注目です。

LIMO編集部