40歳代「貯蓄ゼロ」の割合は?平均と中央値を確認

今回は40歳代の貯蓄を確認しながら、40歳代「貯蓄ゼロ」の割合を「単身世帯・二人以上世帯」に分けて確認しましょう。

【40歳代の貯蓄】単身世帯

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、40歳代・単身世帯の貯蓄の平均は657万円、より実態に近い中央値は53万円です。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

また、貯蓄ゼロの割合は35.8%となっており、約3人に1人は貯蓄がありません。

分布を見ると約半数が貯蓄100万円未満であり、世帯間の経済格差が大きいのがわかります。

会社内では中堅からベテランの時期であり、役職や勤務先によって、経済格差が生じやすいのかもしれません。また、就職氷河期世代という点が関係しているともいえるでしょう。

【40歳代の貯蓄】二人以上世帯

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、貯蓄平均は825万円、中央値は250万円。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

40歳代二人以上世帯の貯蓄ゼロの割合は26.1%となっており、約4世帯に1世帯が貯蓄ゼロです。

300万円未満の世帯が約半数ある一方で、1000万円以上の世帯が約25%を占めます。

40歳代で二人以上世帯では、小学生から高校生の子どもを育てる家庭が多く、教育費の支出が多い時期です。

夫婦で働く場合、収入が増えますが、教育費の支出が多いと貯蓄は難しいかもしれません。