1. 【国民年金保険料】2024年度は460円の増額へ

厚生労働省によると、2023年度と2024年度の国民年金保険料は次のとおり決定されました。

出所:厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

  • 2023年度:1万6520円(年間19万8240円)
  • 2024年度:1万6980円(年間20万3760円)

2022年度から2023年度にかけては70円(年間840円)の引下げでしたが、今回2024年度に460円増額することが決まった形です。

月額で460円なので、年間では5520円もの負担増です。

実は、2004年の年金制度改正により、国民年金の保険料は毎年段階的に引き上げられてきました。

2019年度には1万7000円となり、こちらで引上げは完了しています。

ただし、実際の保険料額は、名目賃金の変動に応じて毎年度改定されます。これにより、2024年度の保険料額が上記のとおり決定された形です。

2. 国民年金(老齢基礎年金)はいくら受け取れるのか

では、国民年金保険料を納めることにより、将来はいくらの老齢基礎年金が受け取れるのでしょうか。

こちらも毎年改定があるため、ここ数年の満額を見ていきましょう。

  • 2018年度:6万4941円
  • 2019年度:6万5008円
  • 2020年度:6万5141円
  • 2021年度:6万5075円
  • 2022年度:6万4816円
  • 2023年度:6万6250円

およそ6万5000円となっています。

2023年度は+1434円の大幅な増額となっているものの、物価上昇にまでは追いつけていない状況です。