4. 老齢年金プラス自助努力で準備を

今回は、厚生年金と国民年金の「都道府県別平均年金月額」を眺めてきました。

老後の年金受給額は世帯単位で把握する必要がありますが、ほとんどの世帯において、現役時代の比べて収入が減ることとなるでしょう。老齢年金だけを頼りにすることに心もとなさを感じるケースも少なくないはずです。

遠い将来に向けた「お金の準備」は、働き盛りの現役時代からコツコツと進めていく必要がありますね。預貯金をしっかり確保することはもちろん、資産運用でお金にも働いてもらう発想をもてるとよいかもしれません。

iDeCo(イデコ:確定拠出型年金)やつみたてNISAなどの税制優遇制度の活用を検討するのも一案ですね。「長期・分散・積立」投資を行うことにより、リスクを軽減しながら効率のよい資産形成を目指すことができます。

5. おわりにかえて

今回は都道府県別に公的年金受給額を見ながら、老後の資産形成についても考えてみました。

少子高齢化が今後も進むことが見込まれる日本。公的年金制度の支え手が減るなか、現在の年金水準がこの先もずっと維持されるとは限りません。

私たち現役世代には「長い老後」が待っています。最適な資産形成のスタイルは、人それぞれ異なります。将来に向けたお金の準備は、先手先手で進めていけるとよいですね。まずは情報収集から始めてみましょう。

参考資料

田中 友梨