4. 老後生活の準備は現役時代の金銭感覚のリセットから始めよう
現役の年収約456万円に対し、厚生年金が年額180万円(月額15万円)は4割ほどと考えると、老後生活は現役時代の金銭感覚を引きずっていては、老後破綻を招いてしまうでしょう。
それを避けるためにも、早い段階で家計全体の中の浪費部分をチェックしておきましょう。その際、いろんな支出を一気に削ろうと思ってもムリがあります。
最初は、固定費(住居費、自動車費、保険料、通信費など毎月固定的にかかるもの)を見直しましょう。
固定費の見直しは、手軽で効果が見えやすく継続性もあります。
その次は、日々のお金の使い方の見直しです。
そうはいっても、食費・消耗品費、服飾費など雑多な支出を細かく見直すのは大変です。
それよりも、買い物をする日や予算を決めるなどルール化してしまうと大きく支出を減らすことができます。
5. 年金月額に見合うお金の使い方を
月額15万円以上の年金をもらえる方の、現役時代の収入についてみてきました。
厚生年金額が「月額15万円以上」あると予想がついたら、それに見合うお金の使い方を考えるようにしましょう。
参考資料
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況2021(令和3)年度」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
- 日本年金機構「加給年金額と振替加算」
- 日本年金機構「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
舟本 美子